2011年1月15日土曜日

「帰ってきた江戸絵画」 その2

先週、「帰ってきた江戸絵画」の事前学習をしましたが、今日はその実践編ということで、朝から千葉まで出かけてきました。

こんなバスに40人が乗って出かけました。バスの横に市の名前が入っていてちょっと恥ずかったですけれど、中はきれいでしたよ。


着いたところは千葉市立美術館といって、今年で創立15年だそうで、その記念展示が「帰ってきた江戸絵画展」でした。


この美術館は千葉の中央区役所のある建物の7階と8階に入っているのですが、すごく素敵な建物でした。

というのもここはかつて昭和2年に建てられた川崎銀行千葉支店(昔はそういう銀行があったそうです)の建物だったそうです。


古い建物をそっくり包み込むようにして建てられたので、あちこちに昔の銀行の面影がありました。


こんな重厚な感じです。


昭和2年建築というと、先日出かけた「小笠原伯爵邸」とちょうど同じ年。
このころは西洋風の建築が流行ったのでしょうか?


ギッターさんのことは前にも書きましたが、ニューオリンズの眼医者さん(網膜の世界では有名な方だそうです)で、まだご存命の方でした。
彼が27歳のときに来日して、まず日本の「はにわ」に興味を持ち、そして焼き物、次に日本絵画に興味を持ち、たくさんの美術品をアメリカに持ち帰ったわけです。
それが今回、日本に戻ってきたので「帰ってきた」というタイトルが付きました。

どんな作品が展示されているかは前回の学習で画像を見て来たのですけれど、やはり実物を見るとまた違いますね。画像だと紙に描いたものと絹の布に描いたものの区別がつきにくいのですが、やはり実物はすぐに分かります。

行きのバスの中で、講師の先生が「どれが一番気に入ったか、その理由も帰りのバスで発表してもらいますので、そのつもりで見てください」とおっしゃるで、真剣になって見比べました。

植物の絵、動物(虎、龍、鶴、からすなどが多かったです)の絵、達磨の絵、水墨の風景画などいろいろありましたが、私は人物が描かれていものが気に入りました。というのも江戸時代の着物の柄や髪型などがじっくりと観察できるので、それで人物画が好きなのです。

こちらは「美人見立士農工商図」というもの。ちょっと面白いでしょう。


人物画の中で、私が一番印象に残ったのは、遊女が三味線を持って立っている絵。
絽の着物も素敵でした。高輪から海を眺めているポーズでした。
高輪は母の実家のあったところで、私も子どもの頃、高輪の家から東京湾を見たものです。

絵を見た後は千葉ポートタワーというところでランチ休憩をしましたが、曇っていたのでタワーに上ることもなく、ちょっとぱっとしないところでした。晴れていたら景色もよかったでしょうに。


それでも千葉の海を眺めてぼーっとしていました。家族連れもちらほら遊びに来ていました。


帰りのバスで、一人一人、好きな絵画を発表しましたが、いろんな感想や意見があって面白かったわ。
ご自分も絵を描くので専門的な感想を言う人もいましたけれど、人それぞれで、なるほどねーと思いました。
私の感想については先生は「個人的な経験とぴったりの絵があってよかったですね。きっといつまでも忘れない絵になるでしょう」とおっしゃってくださいました。

千葉に行ったのはかなり久しぶりでしたが、ここには県立美術館というのもあり、できればそちらも見てみたかったです。また千葉にはモノレールも走っていて、びっくりしました。

今回、残念だったのは天気予報で雨が降るかもしれないというので、着物で行けなかったこと。これは残念でしたね。

2 件のコメント:

  1. こんにちは
    美術館ってのは どこもお金をかけてますね。
    建物は写すのですが、中へはめったに入らないです。 オヤジの遺言だったりして^^

    千葉ポートタワーって 上から見たら三角形でしょうか?。 なんか もう一方が見えないですよね。

    ※ ジイがネクタイをするのは 最近 黒ばかりです(><)

    返信削除
  2. まぁ、ハッセルぶらっとさんのお父様は面白い遺言を残したんですね。

    千葉にポートタワーがあるなんてしりませんでしたよ。神戸や横浜は有名ですけどね。なんとも妙な形でした。おまけにこんなに高くても4階建なのです。おかしいでしょ?
    どうも途中の階は何もないみたいですね。

    たまには白いネクタイが締められるといいですね。

    返信削除

最近、匿名さんからのコメントが多くなってきました。確認の設定をいたしましたので、ご協力よろしくお願いいたします。
「私はロボットではありません」にチエックを入れてください。
また、スマホでご覧の方は、「ウェブバージョンに表示」とすると、コメントを入力できるような仕組みになっています。by としちゃん