2011年1月22日土曜日

尾形光琳という人

琳派のお勉強の4回目でした。

今日のテーマは尾形光琳さん。

・・・なんて軽々しく呼んでしまいましたが、もちろんこの方は言わずと知れた元禄時代の有名な画家さんです。でもそれ以外にも蒔絵の絵を描いたり、着物の絵を描いたり、お皿をデザインしたり、いろんなことに関わっていたいわゆるマルチ・タレントのような才能があった人だったようです。


生まれは京都の有名な呉服屋さんで、そこの次男坊でした。

この呉服屋さんは徳川家出入りのお店で、お父さんがいたころはものすごく羽振りがよかったようです。
なんと東福門院和子(あのお江さんの娘で後水尾天皇の奥様)がこの店に注文した着物は1回で1億円だったとか。
ひぇ~ですけど、そういう上客のいるお店だったそうです。

ところがそのお父さんが亡くなり、ちょうどその頃から着物の流行も豪華な刺繍入りのものからもっと軽いタッチのものに変わっていったこともあり、お店はどんどん没落してしまい、光琳さんもそれまでの贅沢三昧な暮らしから借金生活になっていきました。

それでも若いころに培った美を追求する姿勢やデザイン能力が素晴らしかったため、中年になってからはどんどん立派な作品を作り出して行った人でした。

琳派と言えば、俵屋宗達やこの尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一などが同じ絵(風神雷神図)を描いているので有名ですけれど、私が好きなのはかきつばたの屏風図ですね。緑と青と金がとてもゴージャスできれいです。


こちらは彼がデザインした白い小袖。いろいろな草花がふわーっとしていてとても素敵。


この講座の面白いところはただ単に絵画を見るだけでなく、その画家の人生や、当時の時代背景なども教えてくれるところですね。とくに講師の先生は光琳の専門家なので、古文書などの資料なども豊富で、まるで歴史の授業を受けているようです。

こういうことをよく知っていたら、前に見た展覧会などももっと深く感じることができたでしょう。
こちらは昔のブログです。

2008年11月10日 大琳派展

2009年1月4日 かきつばた

今日もウールの着物でしたけれど、ちょっとは光琳さんに敬意を払って植物が描かれた帯を締めました。
水色のような薄いグレーの地に朱色の花が咲いています。何の花だか分かりませんけれど、優しい感じがします。


でも絵がうまく出なくて、大変でした。

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