先日、中央線の中野で着物のフリーマーケットがあるというので、出かけてみました。
中野は学生時代には古本を買ったりして、馴染みのある町です。
飲み屋さんのビルを借りてやっていました。
着物や帯、それに可愛い小物がたくさん出ていました。
私は着物はあまり買う気はなかったんですけれど、私の隣にいた大柄な女性が、紫色の紬を見つけて、
「これ、裄はどれくらいかしら?」とお店の人に尋ねました。
お店の人は巻き尺で測って
「そうですね、62センチか63センチですね」と言うと、その大柄の女性は
「あー、それじゃ絶対だめだわ。いいと思ったのに」と残念そう。
それを聞いた私は、それほど欲しくもなかったのに、
「すいません、それ、丈と幅も測ってくれます?」と聞いたところ、ちょうど私のサイズにぴったりだったのです。
ジャストサイズの着物を他人に取られたら癪だと思い、おまけに2000円だというので、あまり考えもせずに
「じゃあ、それもらいます」と言って買ってしまいました。
紫色の紬で、亀甲の柄はいいし、単衣なので、鏡も見ないで決めてしまったのが運のつき。
家に帰って着てみたところ、この着物を着てみても、どうしてもおさんどんにしか見えないの。
おさんどんというか「ねえや」というか、なのよね。
似合うと思ったんだけどなー。白っぽい帯ならなんとかなるかしら。
寝巻みたいですよね。
人に取られまいと思って焦って買ってしまって、ちょっと後悔しています。
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