2011年3月25日金曜日

「恩讐の彼方に」

久しぶりに新橋演舞場で歌舞伎を見てきました。

今月の出し物は3本あって、3本ともお芝居で、それもストーリーがややこしくて、メインテーマが復讐とか母子の愛情劇とか、花魁をはさんだ三角関係とかで、イヤホンガイドがあってもなんだか難しいお話ばかりでした。
私としては満開の桜の下、きれいなお姫様が出てきて踊ったりするほうが見ていて気楽でいいのだけれど、今日の歌舞伎は疲れたわ。

それにやはり震災のせいか、お客さんが少なかったわね。いつも観光バスで乗り込んでくる団体さんが多いのだけど、今日はそういう人があまりいなくて、館内も静かでした。


最初のお芝居は「恩讐の彼方に」
これは、菊池寛が書いた小説を自分で脚本したものだそうです。

江戸時代に、浅草に住んでいた男が、その主人を殺してしまい、逃げ回った挙句、修行を積んで坊さんになり、人生を反省して生きていたところ、20年後にその殺された主人の息子が現れて、復讐するというストーリー。
舞台は大分県の耶馬渓にある「青の洞門」

これは実際にあった話を元にしたそうですけれど、つまりトンネル掘りの話。
だからトンネルの中なので、舞台は暗いのです。
その暗い時に、もし地震があったらどうしよう、と思わずぞっとしてしまいました。

2つ目のお話は「伽羅先代萩」というお芝居。
若殿さまと乳母とその息子が中心の話のだけど、子役が二人とも10歳だそうで、すごく可愛いかったわ。

3つ目のお話は「曽我もよう侠御所染」という傾城を中心にした三角関係のお話なんだけれど、その一方が菊五郎でもう一方が吉右衛門でした。
そして菊五郎の息子の菊之助も競演しているのが見ものね。
歌舞伎ならではの様式美溢れる舞台でした。

さて今日の着物は、昨年、初めて自分で買った着物にしてみました。
一周年記念ということです。


写真で見るとかなりごちゃごちゃしていますね。
よく見ると、細かい扇の柄なのでした。


帯は無地のように見えますけれど、桜の花びら。京袋帯というそうで、やったら長くて、二重太鼓にしました。

着物の背中のあたりが、こんもりとしてしまってみっともないわね。

4 件のコメント:

  1. 震災の影響も出ているのですね。
    芝居の内容が 読んでいても???です。^^
    ジイなら 寝てしまうでしょうね。

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  2. さと3/26/2011

    お疲れさま~
    ご自分で買われた着物はひとしお愛着があるでしょう。
    細かい模様は扇なのね。
    素敵です♪
    レジャーという気に中々なりませんが普段どおりに生活しないと経済が大変ですものね。

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  3. ハッセルぶらっとさん、歌舞伎のストーリーって仇討とか三角関係とかドロドロしたものが多いのですよ。江戸時代の庶民もそういうの、好きだったのでしょうね。今の芸能人のスキャンダルを喜ぶような感じだったのかもね。
    今日が千秋楽なんですけれど、客席はいっぱいになったかちょっと気になりますね。役者さんも満員のお客さんを目の前にした方が気持ちよく演じられるでしょう。
    何でも地震のせいにして中止したり、お出かけを控えているとお金が回らないですよね。

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  4. さとさん、この着物は何も分からない時に買ったので、今思うと、なんだかダサいですね。洋服的感覚で選んでしまいましたが、もうちょっとあっさりしたものか、あるいは大柄のほうがよかったかも。でも記念の一枚です。
    生成り色の着物が欲しいんですけれど、なかなか思うようなのが見つからないの。

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