2011年5月2日月曜日

土門拳の昭和

先日、地元の文化会館で「土門拳の昭和」という写真展を見てきました。


土門さんというと、社会派写真家でモノクロ写真というイメージもありましたが、明治42年に山形県酒田市で生まれ、彼の若いころは日本を紹介する雑誌のカメラマンだったそうです。
あるとき、著作権問題で恩師から離れて独立して、その後は文楽の人形遣いを写したり、戦後は筑豊炭鉱の子どもたちを写したり、ヒロシマの写真を写したり、人物写真を撮ったりと、いろいろな変化があった方でした。

とくに晩年は脳出血で倒れ、半身不随になったそうですが、それでも車椅子に乗りながら「古寺巡礼」の写真をたくさん写したそうで、平成2年に80歳でお亡くなりになったそうです。

私は土門さんが写した写真も迫力があると思いましたが、それ以上に、彼のセルフレポート写真が気に入りました。ご自分では好きな顔ではないとインタビューで答えていましたが、なかなか骨太でかっこよくて、素敵なお顔でした。

土門さんが生きていた時代はまさに日本の戦後の歴史であり、昭和30年代ごろの子どもたちの姿も多く見られました。
今では少なくなってしまった洟垂れ小僧やいがぐり頭の少年たち、おかっぱ頭の少女たちの屈託のない笑い声が聞こえてきそうでした。

ヒロシマの写真はとてもリアルな被災者の写真があり、カメラマンの職業意識を感じさせられましたね。

こちらは土門さんとは正反対、会場の庭にカラフルに咲いていたつつじ。


この展覧会は5月8日まで開催されているので、お時間のある方にはおすすめします。

詳細はこちらでどうぞ。

会場では土門さんの写した写真と、15分くらいのガイドビデオが見られます。

6 件のコメント:

  1. 土門さんと云えば、「筑豊の子供たち」が有名でしたよね。
    ジイは 風景写真集を1冊もっています。

    つつじの花 綺麗ですね。
    こちらでも 見事に咲かせているお宅があります。

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  2. マサ5/03/2011

    私も、この間サークルの集まりでたづくりへ行ったとき、帰りに見ましたよ。
    筑豊炭鉱の子どもたちの写真が印象に残っています。
    たづくりにしては、珍しく有料でしたね。
    私が行ったのは平日だったので、会場に人影がなかったのだけど、としちゃんのときはどうでしたか。

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  3. ハッセルぶらっとさん、こんばんは。
    さすが、土門さんの写真集をもっていらっしゃるんですね。

    あの筑豊の子どもたちは昭和30年~33年くらいの姿でしょうか、ぼた山もありましたね。
    ハッセルさんと同年代の子供たちだったかもしれませんね。チャンバラごっこをして遊んでいた頃ですね。

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  4. マサさん、私が行ったのは29日の祝日だったので、すごく混んでいましたよ。日本舞踊の間に身に行きました。東日本支援のいろいろなバザーをやってたときなので、お客さんが多かったのでしょう。
    某フローラルガーデンの入園料500円に比べたら、200円ならいいんじゃないかしら。
    (比較にならないけれど)

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  5. さと5/03/2011

    父が購入した土門さんの写真集があります。
    弟がこちらの持ってきてくれたので一度ゆっくり見たいと思いながらそのまま。。。
    この機会だし開いてみるわ。
    子供達の姿が懐かしいわ♪

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  6. さとさんのお父様も土門さんのファンだったのですね。
    展覧会を見ていて、モノクロ写真はやはり迫力があると思いましたね。
    ライティングにものすごくこだわる人だったらしいですよ。
    広島の被爆者の写真は衝撃的でしたね。

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