植松三十里さんの歴史小説にとりこになったのは、ついこの前▼のこと。
図書館に置いてある植松さんの本はほとんど読みつくしてしまいました。
あ、そういえば今は「里見八犬伝」を読み始めたところです。
図書館は著者名が五十音順に配置されているのですが、「う」のところを眺めていると、隣に宇江佐(うえさ)真理という人の本が並んでいるのでした。それで植松さんの流れで、今度は宇江佐さんの本を手に取ってみることにしました。
この方の書く小説は歴史小説というよりも時代小説とでもいうジャンルでしょうか。
江戸の下町に住みついた市井の人たちのお話が多いですね。
歴史背景などが分からなくても、植松さんよりも気楽に読めます。
一番驚いたのは、この宇江佐さんという方、生まれも育ちも函館で、東京には一度も住んだこともないのに、江戸の町並みや橋の名前などをよーく知っているということでした。ある賞の受賞記念のときに上京して、その時に隅田川を初めて見た、というのですからびっくりです。
でも宇江佐さんの小説に登場する人たちは、粋でいなせで、おちゃっぴいで、情にもろいという江戸っ子ばかりです。どうしてこんなに江戸っ子のことが良く分かるのでしょうね。
今読んでいるのは、髪結いの伊三次という人が主人公のお話。
この人、髪結いの傍ら、同心の手下をしているので、いろんな捕り物に巻き込まれていくのです。
若くてかっこいい伊三次、彼の恋人の深川芸者のお文さん、ご町内の人たちなど、登場人物がしゃきしゃきとした江戸言葉で話しているところは、読んでいても気分が乗ってきますね。
ちなみに宇江佐というのはペンネームで、「お天気」のウエザーから由来しているのだとか。
主婦を長く続けていて、40歳から時代小説にデビューしたようですが、すでに何回も直木賞候補になっているのだとか。
宇江佐さんの本を読んで江戸時代に浸ってみるのも楽しいですよ。
こちら▼のインタビュー記事はうまくまとまっています。
植松さんの本が面白かったので別の本も読んでみようかと思っています。
返信削除でも私、今は忙しいのよね(苦笑)
仕事もダイエットが大好評だし自転車も乗るのが楽しくて時間がなかなか取れません。
夜はすぐに眠くなるしね。。。
としちゃんいい本はどんどん紹介してくださいね♪
この間一緒にフランス旅行した人は、この方の本を何冊か持ってきていました。
返信削除私は旅の間は、あまり小説は読まないのだけど、別のもう一人が、読み始めたら、とまらないみたいで、ずっと読んでいましたね。
私は名前も知らなかったのだけど、その旅行の時に、ぜひ読んでみようと思いました。
ウェザーから名付けられたのも、旅の時に知りました。
身近におもしろいという人が三人もいるなんて、とてもおもしろい小説なんでしょうね。
さとさん、「千の命」はすぐ読めたでしょう。
返信削除植松さんのだと「燃えたぎる石」(常磐炭鉱の話)とか「彫残二人」(林四平の話)が面白かったですね。
でも今は自転車に夢中でしょうからあまり時間がないかもね。
私はお店のダイエットマシンに興味があります。効果がありそうね。
紅蓮さん、そうですか、フランス旅行中に江戸のお話を読むなんてのもしゃれていますね。
返信削除紅蓮さんのお父様も三味線を弾く方だったので、この本を読んだら、そういう粋な香りを思い出すかもしれませんよ。
この方、ご主人は大工さんだそうで、そういう職人気質の人が身近にいるので、畳み屋さんとか髪結いとかの登場人物にも味わいが出てくるのかもしれません。