長浜では、太閤秀吉がここを治めたころから、曳山が有名になったそうです。
曳山というのは「山車」(だし)の別名で、お祭りの時に使われる豪華な装飾のついたもので、これを担いだり引っ張ったりして町の中を練り歩くことが多いですね。
さて、長浜では秀吉の跡取りが誕生した時、その祝いとして秀吉が町人に砂金を贈り、それをもとに町人たちは曳山を造り、お祭りの時に曳いたのが「長浜曳山祭り」の始まりだそうです。
この「曳山博物館」▼にも大きな本物の曳山が展示してありました。
でも私が興味をひかれたのは、曳山よりも、その祭の時に曳山の上で演じられる「子ども歌舞伎」のほうでした。
子どもたちがほんものの歌舞伎のように立派な衣装をつけて、お化粧をして、そして何回も厳しい稽古を重ねて舞台に立つそうです。その演じているところをビデオで流していましたが、とても上手で感激しました。
ちょうど長浜に行った頃は、私も人形町で「歌舞伎ごっこ」▼をしていたので、子ども歌舞伎に興味がありました。
この博物館には可愛い子どもの役者の衣装やら、大道具や小道具がたくさん並んでいましたが、写真撮影は不可というので、残念でした。
ということで写真は建物の外観のみ。
ただしこの曳山博物館はよほどお金に余裕のあるときに建てられたのか、かなり贅沢な造りでしたが、ちょっと冷たい感じがして、私にとってはあまり雰囲気のいいところではありませんでしたね。
展示物にも興味はありましたが、「鉄砲の里」▼で見たような手作り感が薄れていて、あまりにゴージャスな建物ばかりが目についてしまい、その良さを伝えきれていないように見受けられたわ。
町中では、こんな風景も見かけました。
町全体が子ども歌舞伎を応援しているのでしょうね。
そういえば、私の住んでいる市も、「市民歌舞伎」というのが有名です。
毎年、3月に舞台があるのですが、子どもからお年寄りまでがちゃんと扮装をして、舞台に立つのです。
こういう芸能はずっと続いてほしいですね。
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