先日、池袋にある「全国伝統的工芸センター」で「東京手描き友禅」の展示があるというので出かけてみました。
このセンターは日本全国各地の工芸品や民芸品の紹介、展示、実演、販売などをしているところなのですが、この春には青山に移転するそうです。
下の写真の右側に「AOYAMA」の文字が見えるでしょ?
今の場所は池袋駅の構内にあるので、雨でも気にせずに行けるのですが、今度の青山はカナダ大使館の隣で、ちょっと歩くところなので、面倒になりますね。
「東京手作り友禅染」の会場でお会いしたのは、小倉貞右という名人の息子さんの小倉隆さんという人でした。
小倉さんのホームページはこちら▼。
ちょっとお話を伺いましたが、友禅の模様はお父さんの貞右さんが考えているそうで、まずその絵を布に描き、そして糊を置いていき、その次に染料を塗るそうなのですが、ちょうどその塗りの作業をしていました。
デコレーションケーキで文字を書くときに使う三角のチューブのようなものに細い口金に金色の絵の具を入れて、それで細い線を描くのです。
気の遠くなるようなお仕事でした。
そしてその染料が地に染まらないようにまた糊をつけて、今度は蒸して、そして余分な糊や染料を今度は洗い、出来上がった後でまた手刺繍などを加えるそうです。洗ったり乾かしたり何種類もの段階を踏んでようやく反物になるので、時間がかかるのだそうです。
「手仕事」という言葉がぴったりでしたね。
友禅は水で洗う作業がありますが、やはり東京の水よりも京都の水のほうが柔らかくてよいのだそうです。
東京友禅は現在は50人くらいが仕事に携わっているそうですが、意外と若い職人さんもいるようでした。
若い人たちはパンダとか、灯台とか、あっと驚く斬新な絵柄の反物を作っていました。
伝統的な仕事についている人が、新しい試みをしているのは、嬉しいことですね。
展示会は撮影禁止だったので、展示の様子などはこちら▼でご覧下さい。
今回は染めの展示会なので、反対に紬の着物で出かけました。
原宿シカゴ▼という若者向きの古着屋さんで買った「そろばん玉模様」の黄色の着物です。
このお店は京都にも支店がありますが、洋服と着物の両方の古着を扱っているという珍しいお店です。
帯はうたどんさんのお母様からの頂きもののこげ茶色の帯。
着物関係の展覧会などに行く時って、本職の人から値踏みされそうで、ちょっと着るものを考えてしまいますね。
ちなみにこの黄色い着物は、2940円という中途半端な値段でした。
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