2012年7月26日木曜日

植松 三十里 「家康の子」

ちょっと前に読んだ本です。

なんとも気恥ずかしい表紙の本でした。


電車の中で読むのはいいのですけれど、降りるときに本をパタンととじてこの表紙が見えるのが恥ずかしかったのですよね。
なんだか少年愛の本みたいで・・・・。

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家康には男の子だけでも何人もいたそうですが、この本の主人公はお万の方と言う女性との間に生まれた子供のお話です。

彼は家康の子供として生まれましたが、12歳の時に人質として豊臣秀吉ところへ差し出され、そして「秀康」と名付けれられます。
これは「秀吉に忠義を果たす」の意味とも考えられます。

また「秀吉」と「家康」を結ぶという意味にも考えられますね。

彼は自分は家康から捨てられたのではないかと思いますが、実は家康自身も幼い時は人質になっていたので、彼のことをよく理解していたようでした。

ところが彼の一生はそこでは終わらず、今度はまた人質として結城家に行くことになりました。

そして最後は福井のために尽くした人でした。

本当なら徳川2代将軍にもなれたのですが、そうでない一生を送った人のお話です。

植松さんという作家は、埋もれた人の話を取り上げるのがうまいですね。
超有名な人の話はそれほどではないのですが、「名前だけは知っている」とか「どこかで聞いたことがある」という人物を深く掘り下げて、そして好意的にとらえて描いていると思います。

そういう人の資料を探すのは大変だろうなと思いますね。





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