その後、いろいろな出来事があり、あっという間に時が過ぎてしまいました。
お彼岸も過ぎて季節は秋のようになりましたが、また10日前の真夏の名古屋に戻ってみることにしましょう。
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古川美術館▼から少し歩いたところに日本ヘラルド映画の社長だった古川為三郎さんの住んでいたお宅が公開されています。
こちらは美術館とは違って昭和初期の香りのするところでした。
それが為三郎記念館▼です。
戦前に料理旅館として建てられた建物だそうで、その後、古川社長のお住まいになりましたが、旅館だったためか、和室がいくつもあり、それぞれがお庭に面していていました。
お部屋の中は撮影禁止だったのですが、「外の風景は写してもかまいませんよ」と言われたので、部屋の中からお庭を写しました。
お部屋や廊下にはすみずみまで意匠をこらした工夫がされていました。
竹がすくっと立っている中庭もすてきでしたね。
ここでのお楽しみはカフェです。
それも自分の好きな場所でお茶が楽しめるのです。
すてきなお部屋がいくつかあるのですが、係りの人から「お好きなお部屋を選んでください」と言われ、私は一つだけある洋室を選びました。
他の和室とはちょっと違ったニュアンスがあり、昔の椅子とテーブルもとてもお洒落でした。
係りの人がそこまでお茶を運んできてくれました。
私は冷えたぜんざいにしました。
大好きな白玉もたっぷり入っていて、おいしかったわ。
お庭を眺めながら、ゆったりとしていただく甘いものは、別格ですね。
実はここは来る前にネットでちょっと調べてみたところ、
「カフェの人の態度が気に入らない」という口コミがあって、ちょっと気になっていたのですが、そんなことはまるでなくて、逆にとても素敵なスタッフばかりでしたよ。
とくに「招待券が当たって東京から来たのです」と言うと、とても喜んでくれました。
あの口コミはうそばかり・・・と思いましたよ。
為三郎さんは茶道にも詳しい方で、おうちにはお茶室「知足庵」もありました。
「足ることを知る」という意味だそうで、私は茶道のことは分からないのですが、わび・さびの世界のようなところでした。
お庭もとても素敵でしたよ。
こちらはお庭から見た為三郎記念館。
この日は34度くらいあったのかもしれませんが、ここだけは別世界のように涼やかで気持ちのよいところでした。
(この項、まだ続きます)
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