なぜ竹ノ塚まで出かけたかというと、マーサ☆リノイエさんという人の三味線を聞きに行くためでした。
彼女は長唄から都都逸、端唄、新内、義太夫、そして歌謡曲からロックまで、どんな曲でも三味線で演奏してしまうというすごい方なのです。
マーサさんの「ポップ三味線」▼のホームページは時々拝見したことがあったのですが、たまたま「邦楽ジャーナル」のメールマガジンに演奏会のチケット招待券というのがあったので応募したところ、当たってしまいました。
その会場が竹ノ塚だったというわけです。
マーサさんはもともとは山口百恵さんのバックコーラスをしていた歌手の方で、それから女優さんも経験したりして、今では三味線のプロになってしまったという経歴の方でした。
彼女が三味線を始めたのはたった14年前のことだそうで、「えー、14年でこんなに上手になるのね」と驚きました。私もあと何年かすればうまく弾けるようになれるかしら?
竹ノ塚の会場は地域学習センターというところでした。
300人くらい収容できるホールがありました。
第一部の演奏は小唄、端唄、長唄、新内、都都逸、義太夫をきちんとした着物姿で座布団の上に正座して弾いていました。
「松の木小唄」とかはみんなで口ずさみながら。
懐メロコーナーもあって、江利チエミの「さのさ」、「僕は泣いちっち」、「ウナセラディ東京」、「振り向かないで」などは歌えましたね。子どもの頃聞いた歌はわすれませんね。
「なだそうそう」も良かったわ。
私は前から2列目のところで見ていたので、しっかりと指の動きまで見られました。
第二部はお座敷遊びなどの紹介。
この時の衣装は強烈でしたね。
派手な短い着物を片肌脱いで、着物の下にはオレンジのスパッツを履き、そして白のウエスタンブーツ。
三味線はギターのように方から斜めに吊っていました。
「トラトラトラ」というじゃんけんのようなもので遊びました。
和藤内という名人は虎に勝つけれど、母親のおばあさんに負ける。
だけどおばあさんは和藤内に勝つけれど、虎に負ける。
虎はおばあさんを襲って勝つけれど、和藤内には負ける。
これをみんなで虎や名人やおばあさんのポーズをとりながらするという他愛のないお遊びですが、結構楽しかったですよ。
最後はマーサさんが三味線でベンチャーズと津軽じょんがら節を交互に弾くというものでした。
演奏の途中に三の糸がぷっつんと切れてしまって、まぁ大変と思ったのですが、立ったまま糸を直してしまって、何事もなかったように演奏されたのはさすがでした。私だったら泣いちゃうわ。
迫力のある三味線の演奏と、はりのあるお声、よく動く表情と楽しいおしゃべりで、みんなを楽しませてくれました。
電車やメトロを乗りついで竹ノ塚までいったかいがありましたよ。
マーサ☆リノイエです。
返信削除ご来場ありがとうございました。
またこのようにお褒めいただき、本当にうれしいことです。
また何かありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。
マーサさま、こちらこそその節は大変楽しませていただきましてありがとうございました。
返信削除今後もどうぞご活躍くださいませ。