2泊3日の奈良・京都は、紅葉狩りや古寺巡りが目的という旅行ではありませんでした。
キモノ・ワールド巡りとでもいうのかしら?
まずは京都・三条の「千總(ちそう)ギャラリー」▼。
京友禅で有名な超老舗ですが、私以外には誰もお客さんがいないギャラリーで染めの手法のDVDを独占鑑賞して、優雅な時間を過ごしました。ここは入場料が無料なので、お勧めです。
ギャラリーは「伊右衛門カフェ」の中にある階段を上った2階にあります。
お次は地下鉄の今出川で降りて、「西陣織会館」▼へ。
ここではちょうど着物ファッションショーをしていて、きれいなお姉さんたちの着物姿を楽しみました。他にも染物の絵付けや、帯の機織りも見学してきました。
次は今回の旅行のメインでもあった染作家・玉村咏さんのギャラリー▼へ。
玉村さんとおしゃべりを楽しみ、工房も見学させていただきました。
アィディアいっぱいの工房は、とても参考になりました。
玉村さんは来年3月には新宿で展示会をされるそうなので、楽しみにしています。
翌日はさとさんといっしょにまた三条へ。
ここではさとさんの着物や帯やポンチョを選ぶシーンにご一緒させていただきました。
写真は幸せそうなさとさん。
奈良では生駒駅のすぐ近くにある「なかむら」▼というリサイクルきもの屋さんへ。
ここは先月、高田馬場の「もくれんげ」で開かれたアンティーク着物販売会でお会いした▼中村さんと再会。
さとさんのすぐ近くに住んでいらっしゃるそうで、お話も弾みました。
3日目は東大寺の近くにある「五風舎」▼という貸しギャラリーで、「一衣舎」▼の有名仕立て人・木村幸夫さんの着物と帯の展示会で目の保養をさせてもらいました。
カリスマ仕立師・木村さんが仕立てた着物は、他の人が仕立てた着物とはまるで着心地が違うそうで、ファンもたくさんいらっしゃるようです。
ここでも木村さんや奥様とお話をさせていただきました。
こちらは案内状です。
五風舎のお庭の紅葉した木々が美しかったですよ。
その後は奈良のさくら通りにある格安リサイクル店「さくら」▼へ。
前にも寄ったことのある若向きのお店です。
ちょっと変わった模様のある帯揚げを記念に買いました。
そしてまた「東向き通り」にあるリサイクル店「リフレ館」▼へ。
ここではブランドのバッグや貴金属や洋服も扱っているリサイクルショップですが、たまたま見つけた柔らかものの紫の着物(絞り入り)がたった1000円だったので、思わず買ってしまいました。
最後は京都の駅近くのショッピングセンター「AVANTI」に入っている「たんすや」さんへ。
織りの帯ですごく気に行ったのがあったのですが、たんすやさんなら東京にもあることだし、重い帯を持って帰るのは諦めました。
と、あちこちのキモノ・ワールドを巡ってきました。何件行ったのかしら?
他にも近鉄の社長さんのお住まいだった素敵な美術館や、生駒の理系専門の大学院大学など、普通の旅行者は寄らないようなところに行ってきました。
こんな旅行でしたが、楽しかったですよ。
これから少しずつご紹介していきますね。
2012年11月30日金曜日
2012年11月29日木曜日
関西着物旅 2 ~鏡なしの着付け~
先ほど、関西2泊3日の旅から戻りました。
今回は生駒市のさとさんのマンションのゲストルームに泊まったのですが、
前日にさとさんから「ゲストルームには鏡がないからそのつもりでね」というメールをもらいました。
えー、鏡なしで着物が着られるかどうか、出発の朝に予行演習をしてみました。
その結果がこちら。
襦袢も着物も帯もすべて鏡なしで着てみました。
それでも意外とちゃんと着られたかしら?
この大島紬ともう一枚ポリエステルの着物での旅行でした。
ゲストルームには洗面所に小さな鏡があったので、少しは助かりました。
京都と奈良の着物旅、詳しくはまたね。
今回は生駒市のさとさんのマンションのゲストルームに泊まったのですが、
前日にさとさんから「ゲストルームには鏡がないからそのつもりでね」というメールをもらいました。
えー、鏡なしで着物が着られるかどうか、出発の朝に予行演習をしてみました。
その結果がこちら。
襦袢も着物も帯もすべて鏡なしで着てみました。
それでも意外とちゃんと着られたかしら?
この大島紬ともう一枚ポリエステルの着物での旅行でした。
ゲストルームには洗面所に小さな鏡があったので、少しは助かりました。
京都と奈良の着物旅、詳しくはまたね。
2012年11月28日水曜日
関西着物旅 1
昨日から京都、奈良の呉服屋さん、 着物工房、古着屋さん、ギャラリーなどを巡っています。
宿泊はさとさんのマンションのゲストルームです。大浴場あり、レストランあり、カラオケありの素晴らしい環境です。
明日もあちこち廻る予定です。
宿泊はさとさんのマンションのゲストルームです。大浴場あり、レストランあり、カラオケありの素晴らしい環境です。
明日もあちこち廻る予定です。
2012年11月26日月曜日
鳴神
先日、大和文化会に行くために銀座に出かけた時、ちょっと変わったところでランチをしました。
「鳴神」(なるかみ)というお店です。
私は昼はあまり量を食べられないのですが、このお店は小食の人にはいいと思いますよ。
私が頼んだのは、穴子の巻き寿司とうどんのセットでした。
うどんには黒ゴマが入っていて(写真では黒いぼつぼつが見えます)、それを茹でて、温かい汁でいただくのでした。お蕎麦のようにしていただきます。
そしてほんのちょっぴりデザートも付いていました。
直径1センチくらいの白玉(写真では姿が見えませんね)に、あんこがかかっていました。
栄養はちょっと偏っているかもしれませんが、私にはちょうどよい分量でした。
これで850円。
店内はすっきりとしたカウンターがあり、ボサノバの音楽が流れていました。
平日はこの辺りにおつとめの若い女性が来るのかもしれませんね。
変わった名前のお店でしたが、どんな由来なのでしょうね。
場所は歌舞伎座の脇の通りを入った銀座4丁目のちょっと裏のほうです。
「鳴神」のHPはこちら▼。
イラストが可愛いですよ。
「鳴神」(なるかみ)というお店です。
私は昼はあまり量を食べられないのですが、このお店は小食の人にはいいと思いますよ。
私が頼んだのは、穴子の巻き寿司とうどんのセットでした。
うどんには黒ゴマが入っていて(写真では黒いぼつぼつが見えます)、それを茹でて、温かい汁でいただくのでした。お蕎麦のようにしていただきます。
そしてほんのちょっぴりデザートも付いていました。
直径1センチくらいの白玉(写真では姿が見えませんね)に、あんこがかかっていました。
栄養はちょっと偏っているかもしれませんが、私にはちょうどよい分量でした。
これで850円。
店内はすっきりとしたカウンターがあり、ボサノバの音楽が流れていました。
平日はこの辺りにおつとめの若い女性が来るのかもしれませんね。
変わった名前のお店でしたが、どんな由来なのでしょうね。
場所は歌舞伎座の脇の通りを入った銀座4丁目のちょっと裏のほうです。
「鳴神」のHPはこちら▼。
イラストが可愛いですよ。
2012年11月25日日曜日
博多帯であたふた・・・・
先日、葛飾北斎の市民講座に行くとき、前もって着物と帯、帯揚げなどのセットを用意して揃えておきました。
着物は滋賀県の近江八幡の骨董品屋さんで買った、お気に入りの蛇柄の着物にしました。
粋な感じの着物に合わせて黄土色の博多帯をしようと決めていました。
ところがその帯を締めたのですが、どうやってもお太鼓のところに折りじわが出てしまうのです。アイロンをかけてもだめでした。
仕方なく、えんじ色の博多帯に変えたのですが、かなり長い帯なので、二重太鼓にしたのですがどうも気に入った形になりませんでした。
帯を急きょ変更したので、帯揚げも帯締めの色も適当になってしまいました。
あたふたの結果です。
それでも時間が迫ってきたので、このままで行きましたが、講義の間、ずっと落ち着かない気分でした。
(誰が見ているという訳ではないのですけどね)
博多帯は、もう一本、白と黒のを持っているのですが、これは反対に短くて、やはり結ぶのにひと苦労する帯なのです。
どうも私は博多帯とはあまり相性がよくないようです。
着物の着方や帯の結び方にはだいぶ慣れてきて、うまくいけば10分程度で着られることもあるのですが、ダメなときは何回やり直しても気に入りませんね。
いっぺんでうまく着られるようになるのには、まだ時間が必要なのかしら。
着物は滋賀県の近江八幡の骨董品屋さんで買った、お気に入りの蛇柄の着物にしました。
粋な感じの着物に合わせて黄土色の博多帯をしようと決めていました。
ところがその帯を締めたのですが、どうやってもお太鼓のところに折りじわが出てしまうのです。アイロンをかけてもだめでした。
仕方なく、えんじ色の博多帯に変えたのですが、かなり長い帯なので、二重太鼓にしたのですがどうも気に入った形になりませんでした。
帯を急きょ変更したので、帯揚げも帯締めの色も適当になってしまいました。
あたふたの結果です。
それでも時間が迫ってきたので、このままで行きましたが、講義の間、ずっと落ち着かない気分でした。
(誰が見ているという訳ではないのですけどね)
博多帯は、もう一本、白と黒のを持っているのですが、これは反対に短くて、やはり結ぶのにひと苦労する帯なのです。
どうも私は博多帯とはあまり相性がよくないようです。
着物の着方や帯の結び方にはだいぶ慣れてきて、うまくいけば10分程度で着られることもあるのですが、ダメなときは何回やり直しても気に入りませんね。
いっぺんでうまく着られるようになるのには、まだ時間が必要なのかしら。
2012年11月24日土曜日
抽選に当たって高崎へ
このところ、書き留めておきたい事柄が多くて、なかなかリアルタイムのアップができません。
今日の内容も1週間前の出来事になります。
=================================================
たまたま美術館サイトを見ていたら、高崎市タワー美術館▼で講演会の募集がありました。
当たるかどうか分かりませんでしたが、とりあえず申し込んだら見事、当選してしまいました。
場所は高崎です。
高崎といえば群馬県。新幹線の通るところですよね。
ちょっと遠いのでどうしようかと思いましたが、せっかく抽選に当たったので、意気込んで出かけました。自宅からは湘南ライナーの特急に乗って、2時間半ほどかかりました。
高崎駅に到着。駅前広場で若者がイベントをしていました。
駅のデッキを渡ったところに、タワー美術館がありました。
タワーというか、高層マンションの一画にあるようです。
ステンドグラスがあり、オシャレな感じの美術館でした。
講演を聴く前に美術展を見ることにしました。
(こちらはご招待ではなく、入場料500円が必要でした。)
「金銀の光彩~日本画のきらめき~」というタイトルにふさわしく、どの絵にも金箔や銀箔がたくさん使われていました。
絵もありましたが、屏風や掛け軸もありました。
中島千波、加山又造、伊東深水などの有名画伯のものから、新進作家のものまで40点ほど展示されていました。
中島千波の桜の絵は見事でしたね。
絵を見た後に、講演会場に行きました。
「現代につづく日本画材の魅力」▼というタイトルの講演です。
講師は展覧会にも出展していた神戸智行さんという若い画家の方です。
多摩美を卒業されてボストンで研修をされたそうです。彼は加山又造のお弟子さんだそうです。
絵を描くのは得意でもおしゃべりはちょっと苦手そうな感じで、緊張している様子でした。
こちらが講演前のお姿です。
神戸さんのHPはこちら▼。(とても美しいHPですよ)
たくさんの画材を用意されていて、それを一つ一つ説明してくださいました。
日本画の材料は、顔料と接着剤(にかわ)が必要とのこと。
顔料には天然の岩絵具があり、藍色を出すアズライト、緑青色になるマラカイト、サンゴや水晶などが有名です。
その他、胡粉(ごふん)といってホタテガイなどの殻から作ったものも見せていただきました。
カラフルできれいですね。
右上にあるのが絵の原料となる鉱石です。
これを細かく砕いて使うのですが、粒子が細かいほど薄い色になるのだそうです。
他には黄土から作るものや、松の木を燃やして出る煤から作る墨、菜種油などを燃やして出る煤から作る墨なども使われるということでした。
膠は日本画では欠かせない材料ですが、これは動物の皮や筋などを煮込んだものだそうです。
それらの材料をすべて受講生に回していたので、良く分かりました。
また高価な金箔も、惜しげなく順番に回していただきました。
とてもサービス精神が旺盛な講師です。
この金箔は金をたたいて薄く延ばしたもので、なんと一万分の1ミリという薄さだそうです。
手にしたときは、ふんわりとしていて、そしてなんとなく暖かさを感じました。
これでいくらになるのでしょうね?
金箔は10センチ四方くらいの大きさでしたが、これをくっつかないように1枚ずつ挟んでいる紙は、いわゆる「脂取り紙」だそうです。
京都や金沢のお土産に脂取り紙がよくありますが、この金箔を包んでいた紙を利用したのですね。
銀箔のほうはそれほど高くはないのですが、時間がたつと黒く変色してしまうそうです。
加山又造の銀箔を使った手法も教えていただきました。
箔というのには、金箔、銀箔のほかにプラチナ箔、アルミニウム箔、切箔(小さく切ったもの)、金泥(粉末状にしたもの)、などいろいろな種類があり、それぞれの性質を見極めて使用するそうです。
講演の後は、銀箔を使って実習をしました。
受講生ひとりひとりが作品を作り、それを持ち帰るのです。
(高崎市はお金持ちなんですね)
先生やアシスタントの方の手ほどきを受けながら、銀箔に硫黄の紙を乗せて、上からアイロンをかけて模様を浮き出させるという方法です。
ステンシルと似ていますね。
受講生の方が銀箔の台紙に模様の入った用紙を置いているところです。
ちなみに、この模様は神戸さんの作品に使われているものです。
その上に硫黄の用紙を乗せて、そしてアイロンをかけ熱を加えます。
こちらは私の作品。
穴のあいた所だけが変色して、モミジが浮き上がりました。
ほんものみたいでしょ。
あまり熱を加え過ぎると黒くなってしまうので、そのさじ加減が難しいですね。
下はお隣の方の作品ですが、金魚の絵柄です。
熱の加え方により、色が微妙に変化したところがいいですね。
楽しい工作の時間でした。
この日の装いは「金銀の光彩」というタイトルにちなんで、私にしては珍しく、金糸や銀糸の入った菊の柄の帯にしました。
実は市のリサイクルバザーで500円で買ったものです。
着物は雨の予報だったので、濡れても大丈夫なポリエステルの着物にしました。
でも、高崎を出るまでは雨には濡れずに助かりました。
高崎まで往復5時間ほどかけて行きましたが、金箔にも実際に触れることができたし、お土産までいただき、有意義な半日となりました。
また若い画家さんが、伝統の手法を守りつつ、新しい試みに挑戦していく姿を目の当たりに見ることができて、とても良い気分になりました。
今日の内容も1週間前の出来事になります。
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たまたま美術館サイトを見ていたら、高崎市タワー美術館▼で講演会の募集がありました。
当たるかどうか分かりませんでしたが、とりあえず申し込んだら見事、当選してしまいました。
場所は高崎です。
高崎といえば群馬県。新幹線の通るところですよね。
ちょっと遠いのでどうしようかと思いましたが、せっかく抽選に当たったので、意気込んで出かけました。自宅からは湘南ライナーの特急に乗って、2時間半ほどかかりました。
高崎駅に到着。駅前広場で若者がイベントをしていました。
駅のデッキを渡ったところに、タワー美術館がありました。
タワーというか、高層マンションの一画にあるようです。
ステンドグラスがあり、オシャレな感じの美術館でした。
講演を聴く前に美術展を見ることにしました。
(こちらはご招待ではなく、入場料500円が必要でした。)
「金銀の光彩~日本画のきらめき~」というタイトルにふさわしく、どの絵にも金箔や銀箔がたくさん使われていました。
絵もありましたが、屏風や掛け軸もありました。
中島千波、加山又造、伊東深水などの有名画伯のものから、新進作家のものまで40点ほど展示されていました。
中島千波の桜の絵は見事でしたね。
絵を見た後に、講演会場に行きました。
「現代につづく日本画材の魅力」▼というタイトルの講演です。
講師は展覧会にも出展していた神戸智行さんという若い画家の方です。
多摩美を卒業されてボストンで研修をされたそうです。彼は加山又造のお弟子さんだそうです。
絵を描くのは得意でもおしゃべりはちょっと苦手そうな感じで、緊張している様子でした。
こちらが講演前のお姿です。
神戸さんのHPはこちら▼。(とても美しいHPですよ)
たくさんの画材を用意されていて、それを一つ一つ説明してくださいました。
日本画の材料は、顔料と接着剤(にかわ)が必要とのこと。
顔料には天然の岩絵具があり、藍色を出すアズライト、緑青色になるマラカイト、サンゴや水晶などが有名です。
その他、胡粉(ごふん)といってホタテガイなどの殻から作ったものも見せていただきました。
カラフルできれいですね。
右上にあるのが絵の原料となる鉱石です。
これを細かく砕いて使うのですが、粒子が細かいほど薄い色になるのだそうです。
他には黄土から作るものや、松の木を燃やして出る煤から作る墨、菜種油などを燃やして出る煤から作る墨なども使われるということでした。
膠は日本画では欠かせない材料ですが、これは動物の皮や筋などを煮込んだものだそうです。
それらの材料をすべて受講生に回していたので、良く分かりました。
また高価な金箔も、惜しげなく順番に回していただきました。
とてもサービス精神が旺盛な講師です。
この金箔は金をたたいて薄く延ばしたもので、なんと一万分の1ミリという薄さだそうです。
手にしたときは、ふんわりとしていて、そしてなんとなく暖かさを感じました。
これでいくらになるのでしょうね?
金箔は10センチ四方くらいの大きさでしたが、これをくっつかないように1枚ずつ挟んでいる紙は、いわゆる「脂取り紙」だそうです。
京都や金沢のお土産に脂取り紙がよくありますが、この金箔を包んでいた紙を利用したのですね。
銀箔のほうはそれほど高くはないのですが、時間がたつと黒く変色してしまうそうです。
加山又造の銀箔を使った手法も教えていただきました。
箔というのには、金箔、銀箔のほかにプラチナ箔、アルミニウム箔、切箔(小さく切ったもの)、金泥(粉末状にしたもの)、などいろいろな種類があり、それぞれの性質を見極めて使用するそうです。
講演の後は、銀箔を使って実習をしました。
受講生ひとりひとりが作品を作り、それを持ち帰るのです。
(高崎市はお金持ちなんですね)
先生やアシスタントの方の手ほどきを受けながら、銀箔に硫黄の紙を乗せて、上からアイロンをかけて模様を浮き出させるという方法です。
ステンシルと似ていますね。
受講生の方が銀箔の台紙に模様の入った用紙を置いているところです。
ちなみに、この模様は神戸さんの作品に使われているものです。
その上に硫黄の用紙を乗せて、そしてアイロンをかけ熱を加えます。
こちらは私の作品。
穴のあいた所だけが変色して、モミジが浮き上がりました。
ほんものみたいでしょ。
あまり熱を加え過ぎると黒くなってしまうので、そのさじ加減が難しいですね。
下はお隣の方の作品ですが、金魚の絵柄です。
熱の加え方により、色が微妙に変化したところがいいですね。
楽しい工作の時間でした。
この日の装いは「金銀の光彩」というタイトルにちなんで、私にしては珍しく、金糸や銀糸の入った菊の柄の帯にしました。
実は市のリサイクルバザーで500円で買ったものです。
着物は雨の予報だったので、濡れても大丈夫なポリエステルの着物にしました。
でも、高崎を出るまでは雨には濡れずに助かりました。
高崎まで往復5時間ほどかけて行きましたが、金箔にも実際に触れることができたし、お土産までいただき、有意義な半日となりました。
また若い画家さんが、伝統の手法を守りつつ、新しい試みに挑戦していく姿を目の当たりに見ることができて、とても良い気分になりました。
2012年11月23日金曜日
届きました! 白玉着物
先日、福井291で出会ってしまった着物▼が届きました。
京都の染め物作家・玉村咏さんに作っていただいた白玉着物です。
宅配便のお兄さんが大きなボードのようなものをもっていたので、「え、何かしら?」と思って受け取ってみると、「布」と書いてあったので、ああ、あのお誂えが届いたのだと分かりました。
私にとっては「清水の舞台から飛び降りる」どころか、「スカイツリーから飛び降りる」ほどの高価な着物です。
中を開けると、たとう紙にはこんなふうに玉村さんのサインが入っていました。
おまけに直筆のお手紙入り。
感激ですね。
ちょっとだけ羽織ってみたのですが、柔らかくて軽くてとてもいい気持ちです。
早く着てみたいのですが、なんだかもったいなくて、しつけもそのままです。
100回くらい着ないと元を取れません。
この白玉着物は私の宝物となりました。
来週、奈良に出かけるのですが、そのときに京都のこちらのギャラリー▼にお邪魔させていただく予定です。
でも旅行中は、この着物はもったいなくて着られません。
京都の染め物作家・玉村咏さんに作っていただいた白玉着物です。
宅配便のお兄さんが大きなボードのようなものをもっていたので、「え、何かしら?」と思って受け取ってみると、「布」と書いてあったので、ああ、あのお誂えが届いたのだと分かりました。
私にとっては「清水の舞台から飛び降りる」どころか、「スカイツリーから飛び降りる」ほどの高価な着物です。
中を開けると、たとう紙にはこんなふうに玉村さんのサインが入っていました。
おまけに直筆のお手紙入り。
感激ですね。
ちょっとだけ羽織ってみたのですが、柔らかくて軽くてとてもいい気持ちです。
早く着てみたいのですが、なんだかもったいなくて、しつけもそのままです。
100回くらい着ないと元を取れません。
この白玉着物は私の宝物となりました。
来週、奈良に出かけるのですが、そのときに京都のこちらのギャラリー▼にお邪魔させていただく予定です。
でも旅行中は、この着物はもったいなくて着られません。
2012年11月22日木曜日
出光美術館 「琳派芸術Ⅱ」
2週間ほど前のことになりますが、久しぶりに出光美術館▼に行ってきました。
前に銀座のLIXILに川島織物の話を聞きに行ったとき▼、割引切符をもらってきたので、その切符を利用して行きました。
ここはお堀の目の前にありますが、空がとてもきれいでした。
「琳派芸術 Ⅱ」▼の展覧会でした。
タイトルにパート2が付くのは、本当は去年、酒井抱一の生誕250年を記念して展覧会があったのですが、東日本大震災により途中で閉幕となり、このたびあらためて展示となったので、パート2となっているようです。
今回の琳派のメインは抱一です。
彼は1761年の生まれ、亡くなったのは1828年です。
生まれたのはちょうど葛飾北斎の1年前に当たります。
寛政、文化、文政の時代を生きた方ですね。
私の大好きな絵師さんです。
光琳がゴールドのイメージだとすると、抱一はシルバーのイメージだと思います。
抱一はいいところのお坊ちゃん育ちなのです。
名門の酒井家出身、姫路藩主の大名の次男として生まれました。
若い時は放蕩三昧をしながら、芸術の道に進んだようです。
その後、寛政2年に出家をしてお坊さんとなりました。
そして中年となってからたくさんの絵画を生み出したようです。
光琳の没後100年に百回忌を開催して、江戸琳派の作風を確立したそうです。
普通の美術展だと分厚い冊子しか売っていないのですが、今回はこちらの薄い冊子が500円で販売されていたので助かりました。
2000円以上も出して重い思いをして持って帰るのが嫌なんですよね。
「風神雷神図屏風」は言わずと知れた俵屋宗達の国宝の屏風ですが、その後、尾形光琳に続くものですが、抱一の風神・雷神は前の二人の絵よりもすっきりくっきりとしているように見えました。
風神・雷神のお顔もかわいらしく見えます。
これは出光美術館で持っている作品だそうです。
一番目立つ所に、どーんと展示されていたのが「八橋図屏風」。
かなり離れたところから眺めないと、全体が見られないくらいの大きさでした。
立派でしたね。
これも出光が持っているもの。
伊勢物語の「東下り」に出てくる三河の八つ橋の場面ですね。
光琳の代表作としておなじみですが、光琳の作品よりも葉っぱのあたりがすっきりしているように思いました。
私が一番気に入ったのは、「十二か月花鳥図貼付屏風」でした。
これも実物はかなり大きいですよ。
一月から十二月まで、一枚ずつ花と鳥で描いています。
私の誕生月である七月の絵はヒマワリと朝顔でした。
黄色いヒマワリと青の朝顔がとても素敵でした。
すっきりとした江戸っ子の美意識が感じられましたね。
抱一の作品は他にも秋草図、月夜の図などありましたが、どれもすっきりとしていてセンスの良さが感じられました。
抱一より前と後の画家の作品も出ていました。
梅に牡丹、カキツバタ、水仙など色とりどりの花が描かれている屏風です。
これは鈴木其一の描いた花の屏風です。すごく大きくて立派でしたが、ちょっとくどいというか、わざとらしさが感じられてしまいました。
美術館の喫茶コーナーの大きな窓から見渡したところです。皇居や官庁街が見渡せます。
少し紅葉しているのが見えますね。
琳派の絵を見に行くので、ちょっとおしゃれな雰囲気の白と赤と黒の市松模様の着物にしました。
この着物はお気に入りです。
白っぽいのであまり寒くなると着る機会がなくなってしまうので、11月初旬だったので慌てて着てみました。十日町紬だそうです。
帯は黒地に赤の菊の柄。
この帯も11月中しか締められませんね。
今、黒に椿の花の絵の帯を探しているのですが、なかなか良いのが見つかりません。
この展覧会は12月16日まで開催しています。
瀟洒な江戸の文化を味わいたい方にお勧めですが、最近は琳派のファンが多いので、かなり混んでいるかもしれません。
前に銀座のLIXILに川島織物の話を聞きに行ったとき▼、割引切符をもらってきたので、その切符を利用して行きました。
ここはお堀の目の前にありますが、空がとてもきれいでした。
「琳派芸術 Ⅱ」▼の展覧会でした。
タイトルにパート2が付くのは、本当は去年、酒井抱一の生誕250年を記念して展覧会があったのですが、東日本大震災により途中で閉幕となり、このたびあらためて展示となったので、パート2となっているようです。
今回の琳派のメインは抱一です。
彼は1761年の生まれ、亡くなったのは1828年です。
生まれたのはちょうど葛飾北斎の1年前に当たります。
寛政、文化、文政の時代を生きた方ですね。
私の大好きな絵師さんです。
光琳がゴールドのイメージだとすると、抱一はシルバーのイメージだと思います。
抱一はいいところのお坊ちゃん育ちなのです。
名門の酒井家出身、姫路藩主の大名の次男として生まれました。
若い時は放蕩三昧をしながら、芸術の道に進んだようです。
その後、寛政2年に出家をしてお坊さんとなりました。
そして中年となってからたくさんの絵画を生み出したようです。
光琳の没後100年に百回忌を開催して、江戸琳派の作風を確立したそうです。
普通の美術展だと分厚い冊子しか売っていないのですが、今回はこちらの薄い冊子が500円で販売されていたので助かりました。
2000円以上も出して重い思いをして持って帰るのが嫌なんですよね。
このパンフレットの表紙の紅白梅の屏風はシックでしたね。
「風神雷神図屏風」は言わずと知れた俵屋宗達の国宝の屏風ですが、その後、尾形光琳に続くものですが、抱一の風神・雷神は前の二人の絵よりもすっきりくっきりとしているように見えました。
風神・雷神のお顔もかわいらしく見えます。
これは出光美術館で持っている作品だそうです。
一番目立つ所に、どーんと展示されていたのが「八橋図屏風」。
かなり離れたところから眺めないと、全体が見られないくらいの大きさでした。
立派でしたね。
これも出光が持っているもの。
伊勢物語の「東下り」に出てくる三河の八つ橋の場面ですね。
光琳の代表作としておなじみですが、光琳の作品よりも葉っぱのあたりがすっきりしているように思いました。
私が一番気に入ったのは、「十二か月花鳥図貼付屏風」でした。
これも実物はかなり大きいですよ。
一月から十二月まで、一枚ずつ花と鳥で描いています。
私の誕生月である七月の絵はヒマワリと朝顔でした。
黄色いヒマワリと青の朝顔がとても素敵でした。
すっきりとした江戸っ子の美意識が感じられましたね。
抱一の作品は他にも秋草図、月夜の図などありましたが、どれもすっきりとしていてセンスの良さが感じられました。
抱一より前と後の画家の作品も出ていました。
梅に牡丹、カキツバタ、水仙など色とりどりの花が描かれている屏風です。
これは鈴木其一の描いた花の屏風です。すごく大きくて立派でしたが、ちょっとくどいというか、わざとらしさが感じられてしまいました。
美術館の喫茶コーナーの大きな窓から見渡したところです。皇居や官庁街が見渡せます。
少し紅葉しているのが見えますね。
琳派の絵を見に行くので、ちょっとおしゃれな雰囲気の白と赤と黒の市松模様の着物にしました。
この着物はお気に入りです。
白っぽいのであまり寒くなると着る機会がなくなってしまうので、11月初旬だったので慌てて着てみました。十日町紬だそうです。
帯は黒地に赤の菊の柄。
この帯も11月中しか締められませんね。
今、黒に椿の花の絵の帯を探しているのですが、なかなか良いのが見つかりません。
この展覧会は12月16日まで開催しています。
瀟洒な江戸の文化を味わいたい方にお勧めですが、最近は琳派のファンが多いので、かなり混んでいるかもしれません。
2012年11月21日水曜日
可愛い ベイビー
以前、地元の大学で仕事をしていた時、ブルガリア人女性の学生さんがいました。
見事に博士に合格して、その後は研究室で助手として働いていました。
その後、日本人男性と結婚をして、大学の仕事は辞めて、英語を教えたりされていたようです。
彼女はうちの近所に住んでいるので、ときどきばったり会って立ち話をしたり、またスポーツクラブも一緒だったのでおしゃべりをしたりしていました。
(もちろん日本語でですよ。)
そしてあるとき、「私、ニンシンしています」と打ち明けられてびっくりしました。
結婚して10年たってもできなかったのに、赤ちゃんができたそうです。
でも年齢のことなどでかなり心配そうな顔をしていました。
元気な赤ちゃんが生まれるといいわねと伝えて、それきりになっていました。
それが昨日、スーパーマーケットでばったり彼女に再会しました。
おなかに赤ちゃんを抱っこの姿でした。
まぁ、本当に生まれたのですね。よかったわ!
駆け寄って話を聞いたところ、陣痛が48時間も続いたのに赤ちゃんが降りてこなくて帝王切開になり、その後、赤ちゃんは別の病院に10日ほど入院していたそうです。
42歳という高年齢で、大変なお産だったということでした。
遠い異国で一人で頑張ったのですね。
それでもその赤ちゃんの可愛いかったこと!
生後3か月だそうですが、真っ白な肌、くっきりとした二重の瞳、長いまつげ、すっきりとしたお鼻、ちんまりと引き締まったお口。
ハーフの赤ちゃんは本当に可愛らしくて、お人形さんのようでした。
こんな可愛い赤ちゃんは見たことがありませんでした。
自分の孫もそこそこ可愛いとほくそ笑んでいましたが、このベビーには完全に負けましたね!
でも本当によかったと思いました。
赤ちゃんが生まれるということは、周りのみんなを幸せにするのですね。
(写真は先日出かけた、名古屋のノリタケの森で写したバラです。)
見事に博士に合格して、その後は研究室で助手として働いていました。
その後、日本人男性と結婚をして、大学の仕事は辞めて、英語を教えたりされていたようです。
彼女はうちの近所に住んでいるので、ときどきばったり会って立ち話をしたり、またスポーツクラブも一緒だったのでおしゃべりをしたりしていました。
(もちろん日本語でですよ。)
そしてあるとき、「私、ニンシンしています」と打ち明けられてびっくりしました。
結婚して10年たってもできなかったのに、赤ちゃんができたそうです。
でも年齢のことなどでかなり心配そうな顔をしていました。
元気な赤ちゃんが生まれるといいわねと伝えて、それきりになっていました。
それが昨日、スーパーマーケットでばったり彼女に再会しました。
おなかに赤ちゃんを抱っこの姿でした。
まぁ、本当に生まれたのですね。よかったわ!
駆け寄って話を聞いたところ、陣痛が48時間も続いたのに赤ちゃんが降りてこなくて帝王切開になり、その後、赤ちゃんは別の病院に10日ほど入院していたそうです。
42歳という高年齢で、大変なお産だったということでした。
遠い異国で一人で頑張ったのですね。
それでもその赤ちゃんの可愛いかったこと!
生後3か月だそうですが、真っ白な肌、くっきりとした二重の瞳、長いまつげ、すっきりとしたお鼻、ちんまりと引き締まったお口。
ハーフの赤ちゃんは本当に可愛らしくて、お人形さんのようでした。
こんな可愛い赤ちゃんは見たことがありませんでした。
自分の孫もそこそこ可愛いとほくそ笑んでいましたが、このベビーには完全に負けましたね!
でも本当によかったと思いました。
赤ちゃんが生まれるということは、周りのみんなを幸せにするのですね。
(写真は先日出かけた、名古屋のノリタケの森で写したバラです。)
2012年11月20日火曜日
おすすめ ロシア料理店
すごく前の話になりますが、先月、着物仲間のUさんとご一緒に早稲田に行ったとき、おいしいロシア料理のお店を見つけましたので、そのご紹介。
着物を着ていたので汁ものなどだと汚れが気になるので何にしようかと迷っていましたが、高田馬場駅前のビルに「ロシア料理」の看板を見つけました。
ロシア料理は久しぶりなので急に食べたくなって入ってみました。
「チャイカ」▼という名前のお店でした。
メニューを見るといろいろなセットがありましたが、ごく一般的なボルシチセットを注文しました。
たっぷりの量のボルシチ。パンも付いています。
パプリカがオシャレなサラダ。
すごく大きくて熱々のピロシキ。
こちらは店内の様子。
家族連れや恋人どうしなどが楽しそうに食事をしていました。
最後はジャムがたっぷり入ったロシアンティーが出ました。
これだけ揃っていて980円くらいだったと思います。
サービスもよかったし、なにしろおなかいっぱいになりました。
BIG BOXの目の前のビルの2階にあるのですぐ分かると思います。
お勧めしますよ。
着物を着ていたので汁ものなどだと汚れが気になるので何にしようかと迷っていましたが、高田馬場駅前のビルに「ロシア料理」の看板を見つけました。
ロシア料理は久しぶりなので急に食べたくなって入ってみました。
「チャイカ」▼という名前のお店でした。
メニューを見るといろいろなセットがありましたが、ごく一般的なボルシチセットを注文しました。
たっぷりの量のボルシチ。パンも付いています。
パプリカがオシャレなサラダ。
すごく大きくて熱々のピロシキ。
こちらは店内の様子。
家族連れや恋人どうしなどが楽しそうに食事をしていました。
最後はジャムがたっぷり入ったロシアンティーが出ました。
これだけ揃っていて980円くらいだったと思います。
サービスもよかったし、なにしろおなかいっぱいになりました。
BIG BOXの目の前のビルの2階にあるのですぐ分かると思います。
お勧めしますよ。