2012年12月29日土曜日

今年の3冊

私の読書傾向はかなり偏っていて、テーマが気に入ると、そればかり追いかけるタイプ。

たとえば2008年は「源氏物語」がブーム▼でした。

そんな私ですが、最近は特に読書が偏向していています。
ある一人の作家を追いかけるというパターンですが、そのほとんどが女性作家です。

去年は宇江佐真理さんと植松三十里さんの江戸時代の小説が私のブームでした。
このお二人の小説はほとんど読みつくしたので、今年は少し他の著者にも目を向けて、時代の幅も広げてみることにしました。

私の場合、通勤時間が長くかかるのですが、おかげでかなりの本を読むことができました。
家にいると、寝る前くらいしか落ち着いて本は読めませんもの。

ということで、とりあえず今年の私の中でのベスト3。


永井路子さん
「美貌の女帝」▼
奈良時代の女帝元正天皇のお話。
結婚して家庭を守るという選択をせず、天皇となり国家のために独身を貫いた女性の内面を描いた歴史ストーリー。


平岩弓枝さん
「魚の棲む城」▼
田沼意次と、彼の幼馴染のお北さんを軸とした歴史ラブストーリー。
悪人の代表のように言われている田沼意次ですが、こんなに意欲的で、愛情たっぷりのいい男だったのかが分かります。
平岩さんほど、守備範囲の広い作家はいらっしゃらない。
いろいろなジャンルの本を書いていらっしゃいますが、その中でも江戸時代を舞台とした小説はどれも清々しい読後感が味わえます。


諸田玲子さん
「奸婦にあらず」▼
江戸幕府末期に生きた井伊直弼と、その愛人おたかさんが主人公となる歴史ラブストーリー。
この本の舞台になる彦根に行ったのですけれど、大雪のため、彦根城まで行けませんでした。
いつか再挑戦するつもり。

*****

こうして並べてみると、私の趣味は歴史上の実在人物を主人公とした小説が好みになりますね。

歴史小説に接していると、中学や高校のときの勉強がなんと無味乾燥でつまらなかったか。

こんなに人々がイキイキと生きて、そしてその積み重ねが現代にもつながっているのだということを、歴史小説は教えてくれます。

私も以前は歴史小説はあまり興味が持てないところもありました。
でも自分が体験できなかった時代を、活字の中で体験できるというのは、ほんとうにワクワクして素敵なことです。

遠い昔に生きた男や女の喜びや悲しみを、共感できる時間が一番幸せですね。





4 件のコメント:

  1. ずんこ12/30/2012

    「魚の棲む城」、面白そうなので図書館で予約したのですが、来る前に帰省になってしまい読みそびってしまいました。
    また予約してみます!

    私も一度はまると、同じ人のばかり読む時期が続きます。通勤がなくなって以来めっきり読む機会が減ってしまいました。

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  2. ずんこさん、そうなんですよね、家ではなかなか落ち着いて読めませんね。
    通勤時間は読書に最適ですね。
    私は本を読みたいときは、わざわざ八王子あたりまで電車で往復することがあるの。
    何か面白い本があったら教えてください。

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  3. こんばんは
    今頃は お節の準備で おお忙しでしょうか。
    この一年 ありがとうございました
    よいお年をお迎えください~

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  4. ハッセルぶらっとさん、こちらこそありがとうございました。

    うちはおせちは、ほとんど食べないので、あまり作りませんよ。お雑煮くらいかな。東京のお雑煮はあっさりしていて、関西の方には物足りないかも?

    あと大みそかだけになりましたね。

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