2013年2月18日月曜日

「WAZA2013」

「全国伝統工芸品センター」▼は以前は池袋駅のすぐ近くにあったので、よく出かけました。最近は青山に移転してしまったので、ちょっと足が遠のいてしまいました。

今までずいぶん何回も出かけていて、ブログにも登場しています。
2011年11月 駿河の下駄▼
2012年2月 東京友禅▼
ここで買い物をすると、普通に買うよりもかなりお安いのです。

その全国伝統工芸品センターが、池袋の東武デパートで「伝統的工芸品展WAZA2013」と銘打った展示会を開き、日本全国各地の伝統工芸品が一堂に見られるというので、出かけてきました。


江戸、京、金沢、東北、沖縄・・・・日本各地の伝統工芸品の実物がたくさん並んでしました。

やはり気になるのは、自分がこれまで行ったことのあるところの名産品でした。

 
数回出かけたお気に入りの近江地方。そこの出品の中で、ふとん綿のお店では、蚕から糸を紡ぐ実演をしていて面白かったですね。そしてその綿の軽くて軟らかかったこと!こんなふとんで寝たらお姫様になったようで気持ちいいだろうなと思いました。

昨年の夏に出かけた有松の絞りも素晴らしかったですね。
竹田庄九郎のお店の方がとても丁寧に説明をしてくださいました。
ぐるぐるに絞った布の実物も見せていただき、面白かったですね。
ものすごく手間のかかる仕事なのに、それほどのお値段でもないのが申し訳ないくらい。
上のチラシの下段の真ん中あたりに有松絞の反物が載っています。
有松のことを思い出して、懐かしくなりました。

また下の写真は今月末に出かける予定の宮島の箸置きです。
厳島神社にある砂を混ぜて作ったそうです。
「お砂戻し」といういわれがあるそうで、今で言う甲子園の砂を持って帰るとよいことがある、というような伝説と似ていて、この砂は縁起が良いようですよ。

このお店の方に、「こんど宮島に旅行で出かけるんです」と話すと、おいしいお店なども教えていただきました。地元の人と話せるのは楽しいですね。
旅行に行く前にお土産を買ってしまったわけです。
山根対巌堂のHP▼


やはり反物は気になりました。
織物の名前だけは知っていても、本物はなかなか手にとってみることができないのですが、このような催しでは本場の職人さんや売り子さんが接客をしているので、いろいろなお話も聞くことができます。

私が気に入ったのは牛首紬でした。
実は牛首紬はどこの産なのか分からなかったのですが、石川県の白山にあるそうです。
柔らかでしなやかで艶のある紬でした。
でも反物だけで30万円以上だったので、すぐに買えるものではありませんけどね。
とても素敵でした。
牛首紬の角印のHP▼


この日の装いは、ちょっとお洒落をして落ち着いた藤色の小花が散った小紋。
奥様風に見えるでしょ。
それに白の塩瀬の染め帯です。
といっても、着物と帯のセットで1万円というリサイクルですが。


急いで着つけたのでお太鼓が歪んでいます・・・。


牛首紬のような素敵な着物を着られるのは、いつのことでしょうか。

それにしても、日本各地に素晴らしい工芸品があるのには、感激しました。

どれもこれも細かくて根気のいる手仕事ですが、日本人の技術の素晴らしさは世界に誇れるものですね。
それでもやはりかなり高価なので、おいそれと手にできるものではないのが、残念ですね。
もう少し普及すればいいのにと思います。





2 件のコメント:

  1. さと2/18/2013

    牛首紬は素敵そうですね。
    私も紬好きなので興味がわきます。
    先日結城の反物(一カ所織りキズがあるの)を格安で分けていただきました。
    仕立て上がりが楽しみ〜
    としちゃんのように気楽にすぐ着れるようになりたいわ。

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  2. さとさん、例のマントと柄の着物、仕立て上がりましたか? とてもお洒落でしたよね。
    ちょっとだけ傷のあるものって、格安になりますよね。全然気付きませんから大丈夫ですよね。
    紬にもいろいろあるようですが、牛首紬は手触りも良くて、光沢もあって素敵でした。
    金沢から車で30分くらいのところで作っているようです。こんど行ってみたいと思いましたよ。

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