2013年2月7日木曜日

奈良の大仏・中仏・小仏

先日の大和文化会は面白かったですよ。
この講演の時は、いつも途中で眠ってしまうのですが、今回は寝ないで楽しめました。

というのも講師の先生のおつむが光り輝いていて、それで眠れなかった(?)わけではありません。「仏像大好き」という先生の熱心なお話に引き込まれたのでした。

一番おもしろかったのは、あの奈良の大仏には中仏・小仏もあるというお話です。
ご存知でしたか?

私は昨年の11月末に東大寺に行きました▼が、ちょっと時間に余裕がないこともあり、あまりじっくりと眺めてこなかったのですが、その話を知っていたらと思うと残念でした。

まず大仏ですが、これは高さが16メートルほどあるそうです。
みなさん、奈良の大仏というとこの大仏を思い浮かべますよね。

下の写真はそのお姿のスライドを説明する講師の先生です。


この大仏さんは蓮華の花の上に乗っているのですが、実はその蓮華の花びら28枚には、1枚につき一人ずつの中仏が描かれているそうなのです。
つまり「中仏」は28人いらっしゃるわけですね。

そしてその花びらに描かれている中仏の下のほうには、なんと高さが1.6センチの「小仏」が7人いらっしゃるのだそうです。

えー、知りませんでしたよね!

今回のお話のメインは、その大仏を誰が作ったかということでしたが、歴史の教科書では聖武天皇ということになっていますが、実際に指揮をしていたのは、奥さんの光明皇后なんだそうです。彼女こそが真の実力者だというお話でした。彼女は夫が亡くなった後も紫微中台として活躍されました。

東大寺には聖武天皇の遺品など600点以上を献上して、その目録はなんと長さが15メートルにも及ぶというすごさだったとか。どれだけたくさん献上したのでしょうね。

こちらはその光明皇后が履いていたと思われる靴ですが、金色の縁取りがあり、さすがに豪華ですね。でもちょっと歩きにくそうですが・・・。


奈良の大仏見学は、この先生のお話を聞いた後に行けばよかったな、とつくづく後悔しました。

専門家のお話というのは、ほんとうに面白いものだと痛感しました。







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