2013年7月12日金曜日

京都ミステリー・スポット

「歴史街道倶楽部」▼という会のつながりで、「銀座おとな塾」▼主催の「京都のミステリースポットを歩く」という講座に行ってみました。この塾は大人向け(中高年向けという意味か?)のカルチャー・スクールのようなところでしょうか。

私はパワースポットなどはあまり信じるほうではないのですが、京都には興味があるので参加してみました。

さて「京都ミステリー・スポット」の案内役は「らくたび」▼という旅行会社の取締役である山村純也さんという方でした。この会社は京都(洛)旅行のガイドブックを作ったり、HPを作ったりしているそうです。山村さんは京都生まれの京都育ちということで、京都のことなら隅から隅まで何でもよくご存知の方でした。

京都はその1200年の歴史の中で、ここで暮らした人々の喜怒哀楽が凝縮され、数多くの伝説とミステリーが生まれたそうです。

講師の話によれば、京都の霊界3大スターというのは、早良(さわら)親王、菅原道真、それに史上最強の怨霊とも言われる崇徳上皇の3人だそうです。

早良親王はある事件により幽閉されて、淡路島に流されてそこで自殺をしたのだとか。その結果、桓武天皇は早良親王の怨霊により、長岡京から平安京に再度遷都をするのを余儀なくされたそうです。
この頃の政治や社会は親族同士の争いや祟りというのが原因になって動いていることが多いですね。

菅原道真は学問の神様として有名ですが、太宰府に左遷させられてそこで亡くなったわけですが、彼の死後にはいろいろと重要人物の不明の急死や怪奇現象が起こり、また天変地異もあったので、それは道真のたたりであると言われています。

崇徳上皇というのはたたりの象徴的存在だそうですが、父親である鳥羽天皇から憎まれ、そして「保元の乱」で負けて、讃岐の国に島流しとなった人です。
この方が亡くなって800年もたった昭和39年には、東京オリンピック開催を祈願して昭和天皇が京都に勅使を使わしたというのですから、いつまでもたたりの影響を恐れたのですね。

(こちらの画像はウキぺディアからお借りしたものです。)


この崇徳上皇を祀った建仁寺のそばにある安井金毘羅宮というところは、現代でも「縁切りスポット」として有名だそうです。若い女性に人気があるのだとか。

これらの怨霊に対抗する「正義の味方」の人たちのことを「怨霊バスター」と呼んでいましたが、その筆頭格が安倍晴明(土御門家)だそうです。
また小野妹子の系統である小野家、鵺を退治した源頼政なども怨霊バスターなんだそうです。

「鬼門」のお話もありました。これは中国からの思想だそうですが、北東の方向、つまり丑寅の方向であり、そこには「鬼門封じ」として猿が必ずいるそうですが、これは申の方向は、北東の正面に当たるからなんだそうです。

他にも京都のいろいろな怨霊スポットを教えてくれましたが、私が行ったことのあるお寺などもかなり含まれていました。やはり自分が行ったことのある場所は、興味がありますね。

有名な観光地である知恩院、清水寺、八坂神社、新京極、北野天満宮、上賀茂神社、下鴨神社、方広寺、伏見稲荷大社などにもそれぞれ七不思議があるそうです。

いろいろとお話を聞いたのですが、このようなセミナーは、講師のお話を一方的に聞くことが多いので、その時は面白いと思っても、すぐに忘れてしまいます。
講師の立場からは、たくさん伝えたいという気持ちは分かりますが、できることなら、もう少し場所を絞って、自分でその位置を地図で確認しながら、ゆっくりと納得できるまで時間をかけられたらいいですね。

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この日の装い。
夏着物では一番気に入っている緑と青の斜め縞模様の絽の着物です。
骨董市のおじさんの勧めで買ったのですが、とても軽くて涼しくて、しなやかです。


「仲居さんみたい」な着物かもしれませんが、それが私の趣味なので仕方ないですね。

美容院に行く前だったので、髪の毛がボサボサですが。


2 件のコメント:

  1. ひょっこり7/12/2013

    霊界3大スターですか。とくに崇徳上皇の800年を越えた祟りというのはすごいですね。
     京都は鴨川の河原にはいっつも首がさらされたわけだし、私は霊スポットとしては深泥ケ池というところのタクシーの運転手さんを何人も狂わせたという話しが忘れられない。まあこれは歴史的人物の祟りではないそうなのだけど。
     
     ここ数日の、それこそ呪いたいような猛暑。
     こおいう話もよいですね(笑)千代田のお城あたりもいっぱいありそうですね。
     ちなみにウチの夫は数十年前、千代田区の平将門の首塚のところで交通事故を起こしたことがあるそうです。将門のたたりのむち打ちがと何年も言っておりました。
     そのうち私が先に逝ったら私の祟りもあることでしょう?ハハハ。

     ところで、この猛暑の中、こんなに素敵に着物を着こなしてお出かけしてしまうのですね。
     野暮なことを聞きますが・・暑くはないですか?(汗)すっきりショートに涼やかな色のお着物としちゃんにとっても似合っています。
     素敵♪

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  2. ひょっこりさん、いろいろと詳しいですね。

    平将門の首塚って東京にあったんですか。知らなかったわ。でも怨霊とかは、天皇家や藤原氏とかそういう人たちにつくものでしょうから、私のような庶民は安心していますよ。

    私はこの蒸し暑い梅雨時の生まれのせいか、あまり暑さを感じないんですよ。
    それよりもこの異常な冷房、外気と何度差があるのでしょうか?
    あまりに冷やし過ぎでしょう。
    節電モードの時がちょうどよかったわ。

    暑いときは汗をかいたほうがいいと思うんだけどな。

    着物は炎天下を30分も歩けば暑いですけれど、いまはほとんどどこも冷房が効いているので、私にはちょうどいいくらいですよ。

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