氷室冴子さんの小説を読み返していました。
もう何年ぶりかしら・・・。
「月の輝く夜に」
「ざ・ちぇんじ」
表紙がとてもきれいでしょ。
中にある挿絵もモノクロですがとてもきれいです。
どちらも平安時代の朝廷を舞台とした小説です。
「月の・・・」は父親くらいの恋人をもつ17歳のお姫様のお話。
「ちぇんじ」は男女の姉と弟が入れ替わってしまい、大騒動をするというお話。
少女小説といってしまえば、それまでだけれど、とにかく面白い。
高校生時代にこの本を読んでいたら、きっと古典の授業にもっと興味を持って取り組んでいただろう、と悔やまれるくらい、当時の貴族の男女の生活が分かりやすく、そして親しみやすく書かれています。
もう30年くらい前に書かれていたものですが、その他にもたくさんのロマンティックな小説を書いていらっしゃいましたが、氷室さんは2008年に惜しくもお亡くなりになりました。たぶん、50歳くらいではなかったかしら。
それにしても女流小説家には若くしてお亡くなりになる方が多いですね。
樋口一葉は別としても、林芙美子も当時としては早死にの部類に入るでしょうし、有吉佐和子さんや森瑤子さんもたしか50代前半にお亡くなりになりましたね。
「ゆっくり東京女子マラソン」の干刈あがたさん、栗本薫さん(中島梓さん)もこれからというときにお亡くなりになってしまいましたね。
とはいえ瀬戸内寂聴さんのようにご高齢でご活躍の方もいらっしゃいますが。
いずれにせよ、小説家という方は、自分の中にあるものをこれでもかというほど、えぐり出して、それを文字にするわけですから、ご苦労やストレスも多いでしょう。
そういえば藤圭子さんの死は驚きました。
私たちの若い頃のトップ歌手でした。
宇多田ヒカルのお母さん、と称されるのでは悲しいですよね。
今でもあのストレートの髪形をされていたのでしょうか。
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