2013年10月27日日曜日

女流伝統工芸士展

以前、新宿のお寺さんで京都の木工芸展▼がありました。

その時、女性の指し物師さんが帯留めなど可愛い作品を出していて、お話をさせていただきました。田町でも展示会があると教えていただいていたのですが、日にちを失念していて、26日が最終日だったので、慌てて出かけました。


今回は女性ばかりの伝統工芸士の作品展「「グループ匠美展」▼です。
作家の皆さんのお仕事をされている様子の写真が飾られていました。


この中には、前回の京指物以外に、手描き友禅や西陣織、江戸刺繍、鹿の子絞りなどの衣類関係、伊万里焼、波佐見焼や山中塗、別府竹細工などの工芸品、美濃和紙、奈良筆などの文房具類を作っていらっしゃる14名の方の作品が展示・販売されていました。

こちらの地図にもあるように、日本各地で活躍されていらっしゃる方の集合でした。
ミニチュア版の作品が可愛いですね。


驚いたのは、井上あき子さんとおっしゃる博多人形師さんでした。
無形文化財保持者(現代の名工)の方です。なんと92歳で現役でいらっしゃるそうです。
井上さんのHP▼

博多人形というのは、土をこねて形を作るのだそうですが、井上さんの作品はお土産品で見るような博多人形とは異なり、とても雄大で気品のあるお人形でした。
お遊びとして来年の干支のお馬さんや、こんな可愛い飾りものも売っていたので、記念に一つ買ってきました。


神社、富士山、魚、梅の花、だるまが2センチくらいの大きさの丸い形になってつなげてあります。
おめでたい品ばかりですね。
他にもいろいろあって、選ぶのに悩みました。

他にもコンパクトケースや帯留めにきれいな刺繍をしたもの、友禅染のシュシュ、金細工のアクセサリーなど、女性が喜びそうなものもいろいろありました。

作家のみなさんは世界的にも活躍されている方も多く、パリやアメリカでも展示会をされていらっしゃる方もいらっしゃいました。

どの作品もとても品が良く、「これでもか!」というあざとい感じがしなくて、良かったと思います。

女性の感性と伝統の技がうまくかみ合って、そして新しいものが生まれていくといいですね。

*****

この日の装い。


リサイクルのブルーグレイの紬の着物です。

実はこの着物は骨董市で2000円で買ったのですが、あとで気がついたら、膝のあたりに煙草の焼け焦げのような穴が見つかり、かけはぎをしてもらってその代金が6000円もかかった、といういわく因縁つきの着物です。
その時の顛末はこちら▼

帯は実際はこれほどどぎつい色ではなく、錆び朱のような色です。
これはつけ帯なのですが、1000円の代物。
旅行などの時にはずいぶんと活躍してくれている帯です。

帯締めは例のくじ引きの黒を締めてみましたが、ちょっと合わなかったようですね。





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