音戸の瀬戸▼から呉に戻りました。
呉は海軍の町として有名ですが、まずは入船山記念館▼に行きました。
この辺りは美術館通りと呼ばれていて、文化的な香りのする静かな環境のところでした。
入船山は、亀山神社というのがあったので、亀山と呼ばれていたそうですが、1886年(明治19年)に呉港が鎮守府の設置場所となったため、神社は別のところに移転したそうです。
最初に建てられた旧呉鎮守府司令長官官舎は、芸予地震のために崩壊してしまい、その後、1905年(明治38年)に再建築されました。
昔のイギリスの雰囲気ですね。
屋根は粘土岩を使用した鱗模様のものでした。神戸の外人館でも見かけたものと似ていました。
建物の中に入りました。
素晴らしいインテリアでした。
金唐紙(きんからかみ)という壁紙が壁や天井にまでぎっしりと貼られていました。
お客様用の食堂です。
重厚な雰囲気が醸し出されていました。
格天井にも幾何学模様の金唐紙が貼られていました。
壁紙は草花やドングリなどのデザインでした。
家具は18世紀のイギリスのデザインだそうです。
こちらの鏡もいいな。
こちらは郷土館。
レトロなガラスがはめ込まれていました。
ここに描かれている桜と錨が日本海軍のシンボルだそうです。
こちらの歴史資料館で金唐紙の製法などを見学しました。
金唐紙の作り方を簡単に説明すると、とても太い木を用意して、そこに模様を彫り刻みます。
そしてその上に染料を塗って、用紙を乗せて、ローラーのようにして転がして転写するのです。
とても美しい金唐紙ですが今では製造しているメーカーもないそうで、なんだか残念ですね。
長さ10センチほどの本のしおりが500円ほどで売られていました。
その割合で行くと、こちらの屏風など、何千万円もの価値があるそうです。
デザインをよく見ると、草花のほかに小さな昆虫などもいて、楽しいものでした。
デザインをよく見ると、草花のほかに小さな昆虫などもいて、楽しいものでした。
塔時計にて。
大正10年に設置されて、その後、整備されたそうです。
記念館のお隣は美術館があるのですが、月曜日で閉館していて残念でした。
時間があれば、もっとゆっくりとしていたかったですね。
この一帯は緑が多く、とても美しいところでした。
音戸の瀬戸でも、こちらでもボランティアガイドさんが活躍していました。
知らないところに行く時は、ガイドさんの案内があるととてもいいですね。
(この項、続きます)