2014年5月10日土曜日

長唄「ひなの会」

長唄にもいろいろな団体があるようですが、その中で、東京芸術大学の邦楽科を卒業された方々のグループを「東音会」▼といいます。高度な技術と実力のあるみなさんです。現在は男女合わせて、130人ほどいらっしゃるそうです。

その中で、30代から40代くらいの女性グループ「ひなの会」の演奏会には、ここ数年、ずっと聞きに行っています。

これまでは日本橋にある「お江戸日本橋亭」で行われていましたが、今年はちょっとグレードアップして、内幸町ホールで行われました。


「ひなの会」の演奏会の特徴は、イラスト入りの分かりやすい説明があることです。
歌の内容、作曲家の説明、時代背景、歌詞の特徴などを、絵のお得意な方から説明していただけます。
今回は大きなスクリーンを利用して、より分かりやすくなっていました。
ということで、長唄の初心者にはとても役に立つ演奏会なのです。

今回の説明は、お囃子についてでした。
お雛様飾りの「五人囃子」にあるように、笛、小鼓、大鼓、太鼓がメイン(5人の場合はこれにお唄の人が加わります)で、他にいろいろな音の出るものを紹介していただきました。

笛には2種類あって、メロディーを奏でる「篠笛」と、ピーという音だけの「能管」があります。

小鼓、大鼓は大きさは違いますが、作りは同じなのだとか。
この楽器は、ペルシャのほうの打楽器がオリジナルだということです。

太鼓は2種類(太いもの・細いもの)のばちで打つそうです。


今回の曲目は、
お江戸日本橋から京都までの旅を唄った「旅」
おめでたい曲の「島の千歳(せんざい)」
そして親子の獅子の舞で有名な「勝三郎連獅子」でした。
「毛ぶり」という毛をぐるんぐるん廻すところの演奏は圧巻でしたね。

この日は、15分でさっさと着替えて、早めに会場に到着して、良い席を見つけて喜んでいたのですが、なんと開演直後に、私の真ん前にものすごく座高の高い女性が座ってしまい、演奏の様子が半分しか見えなくなってしまい、とても残念でした。
三味線の撥の上げ方や、左手の指遣いなど、しっかりと見ていたかったのに・・・・。

「ひなの会」では今年の11月にはコレド室町でワークショップを行う予定もあるそうです。
ちょっと興味が湧いてきますね。

*****

この日の装い。

雨の予報もあったので、シルック着物にしました。


これは誂えてもらったのですが、裄が長くて、袖口が手首に当たって、着ていても気になってしまう着物です。
なんとなく全体的に大き目。

帯は色が気に入っているので、秋でもないのに、小菊模様の帯にしてしまいました。
味の素スタジアムの骨董市で1000円で買ったものです。

わざわざ濡れても大丈夫な着物にしたのでしたが、結局、雨は降りませんでした。
また内幸町ホールは、新橋駅からずっと地下道でつながっていて、もし雨が降っても濡れることのない場所にあったのでした。
それが分かっていれば、普通の絹の着物でよかったのにね。








2 件のコメント:

  1. お江戸日本橋亭も内幸町ホールも落語で行ったことがありますが、かなりのグレードアップですね(笑)
    気持ちの良い季節ですが、最近イライラすること落ち込むことが重なり、着物を着る気力も湧きませんでした。
    広島旅行記は楽しく拝見してました。

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  2. お江戸日本橋亭も内幸町ホールも行らっしゃったことがあるとは、さすが日本の芸能に詳しいよーでるさんですね。

    今は着物を着るのにちょうどよい季節だと思いますので、ちょっと袖を通してみたらいかがかしら。落ち込んだ気分もしゃきっとするかもしれませんよ。

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