2014年6月1日日曜日

いまさらですが 「明治座5月花形歌舞伎」

もう1週間前のことになりますが、明治座の「花形歌舞伎」を見てきました。
千秋楽でした。

この公演は、夜の部が染五郎さんの早替わりや宙乗りがあるというので人気でしたが、私は都合により昼の部を見てきました。


私のお目当ては、平成生まれの若手の役者たち。
中でも、すらりとかっこいい中村隼人くん(錦之助さんの息子)や、美しい女形の中村壱太郎くん(藤十郎さんの孫)が登場すると、舞台にぱーっと若さがはじけるようでした。
きっと彼らが歌舞伎の将来を担うのでしょうね。

明治座のお隣にはお稲荷さんがありました。
お稲荷さんというのは、芸の守り神でもあるそうな?


最初の出し物は「義経千本桜」の中の、「鳥居前」という場面でした。
舞台には真っ赤な鳥居が立ち、桜がたくさん飾られていて、華やかな雰囲気。
私はこういう色彩がきれいなお芝居が好きですね。

次は狂言のような「釣女」。
大名と太郎冠者が登場します。
ユーモアがたっぷりだったけれど、女性の優劣を顔の美醜で判断するストーリーが、なんだかあまりすっきりと同意できませんでしたね。
それほど目くじら立てるわけではありませんが。

最後は「邯鄲(かんたん)枕物語」といって、落語の「芝浜」のように、最後は夢だったのか、で終わるお芝居。
セリフの中に、やたらとダジャレや、おふざけのようなアドリブ(?)を入れて、面白いといえば面白いけれど、ちょいとやりすぎの面も感じました。
たとえば染五郎に「アナと雪の女王」の話を振って、笑いを誘っていたのは、どうかしらね・・・。
堅苦しいことを言うわけではないけれど、あまり私生活の話とか芸能ニュースなどは、お芝居に入れてほしくないな。

ちょいと辛口批評になってしまいましたが。

幕間に「明治座140年展」というのを見ましたが、時代の移り変わりが面白かったですね。
明治時代から戦前、戦後の風景や、出し物などの写真が紹介されていました。


実は初めて明治座の三階席で観劇したのですが、その席はちょうど花道の真上だったのです。
ショックだったのは、明治座にはモニターがなくて、花道の役者を見るためには、手すりから身を乗り出さないと役者さんが見えなかったこと。それも頭の上から見た姿です。
あの席は、まったく意味がないですね。
せめて、花道と反対側の席にすればよかったと、後悔しました。

明治座近くの浜町公園では、早くもアジサイがきれいに咲いていました。


*****

この日の装い。

かなり暑くて、その後に寄るところがあったので、カジュアルな伊勢木綿にしました。
めちゃめちゃ若づくりですが、若手俳優の応援だからいいか、と勝手に解釈。


赤いチェックは梅まりさんのイベントで誂えたもの。浴衣みたい?
黒地の帯は八王子の坂本呉服店で求めたもの。
水色の夏向き帯揚げは、Berry工房さんのレース帯揚げ。

明治座は下町の下駄ばきを履いたようなおばちゃんぽい方から、超お洒落をしたおばさままで揃っていて、人間ウォッチングには面白かったですね。




2 件のコメント:

  1. いいなぁ・・・明治座行かれたのですね。
    私も夜の部の「伊達の十役」がすごく観たかったのですが、
    5月は大相撲、文楽と行ってしまったので、涙を呑んで諦めました。
    (もうお金がなかったのです・・・)

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  2. よーでるさん、このチケットはだいぶ前に取っていたのですが、本来ならキャンセルすべき時期でしたが、無理して出かけてしまいました。気分転換にはなりましたが、場所によっては空調がよくなかったですね。

    何事も無理してやったほうがいい時と、様子を見てゆったりとしたときにするほうがいい時といろいろね。
    今はいろいろ封印して、主婦業に励んでいますが、時間が足りなくて、残念なことも多いわ。

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