先日、浅草公会堂に「新春浅草歌舞伎」▼を見に行きました。
今年の出演者は、尾上松也、中村歌昇、坂東巳之助、中村種之助、中村米吉、中村隼人、中村児太郎という20代の若手役者7人です。
松也君はだいぶ前から目を付けていた役者さんで、成長株だと思います。
おまけにというか、実はこちらがメインなのですが、市民カレッジの講師でいらっしゃる中村芝喜松さんが出演されるというので、こんどのお芝居は、見逃すわけにはいきません。
公会堂の入り口の付近で、着物友達のYさんと、そのまたお友達のTさん▼にばったりお会いしました。Tさんはカラーコーディネートの先生だそうで、鮮やかなブルーのお着物でした。(ちょっとだけ写っています。)
俳優さんたちの手形の前で、ちょいとにやけている私です。
市民カレッジを一緒に受講しているUさんが、とてもよい席を予約してくれました。
なんと2階席の真正面。まん真ん中でした。
ご覧のように、目の前は舞台の照明が設置されている席でした。
二部は、午後3時のスタートでした。
まずはご挨拶。
今回のメインである松也君と児太郎君が口上を述べました。
若々しくて良い感じ。
滑舌もしっかりしていました。
最初の演目は、「仮名手本忠臣蔵」。
五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
六段目 与市兵衛内勘平切腹の場
このお芝居は、一度も休憩がなく、2時間ぶっ通しでした。
演じる役者さんも大変でしょうが、見ているほうもお尻が痛くなるくらいでした。
お話は、討ち入りに参加したいと願う早野勘平とその恋女房お軽の悲しい場面が中心です。
芝喜松さんは、お軽の母親役という重要な役を演じていました。
おばあさん役なので、顔はほとんど素顔でしたが、腰を曲げて、よっこらしょと座る姿は、本物のおばあさんのようでした。
若い役者さんの中に入って、ピリッと引き締めるようなお役目でしたね。
お話はちょっと込み入っていて、お軽の父親を殺してしまったと思い込んでしまった勘平が、いろいろあって切腹してしまうのですが、そこに至るまでが結構長かったですね。
それでもみんなしっかりと演じているので、メリハリがあって良かったと思いました。
お次はお能でも有名な「猩々(しょうじょう)」の踊りでした。
最後は賑やかに「俄獅子」の踊り。
これは長唄三味線の演奏会でもよく聞かれる曲です。
鳶頭が松也くんと歌昇、巳之助でした。
芸者は米吉さんと児太郎君。
女役のほうがすらりと背が高かったのですが、華やかで楽しい踊りでした。
去年の干支の馬と、今年の干支の羊さんが登場してきて、ちょっとおどけたムードもありました。
ロビーにはお正月らしく、羽子板が飾ってありました。
よく特徴をつかんで、似ていましたよ。
他にも、いろいろな役者さんがご自分で描かれた文字や絵入りの羽子板もあり、それはオークションで入手するシステムになっていました。みなさん、個性があり、さすがにお上手でしたね。
6時20分ごろに舞台があがり、お腹がペコペコになったので、Uさんとちょいと歩いて浅草お好み焼き「つる次郎」▼へ。
外食するのは久しぶりでした。
そういえば、先日、美容院で週刊誌を見ていたら、松也くんとAKBのなんとかというタレントの女の子がつきあっているという記事がありました。
私としては、あまりそういうことには振り回されずに、芸の道を歩んでほしいと思うけれど、まぁ若いから仕方ないでしょうね。
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