地下鉄の東銀座駅から歌舞伎座へと直行するエレベーターには、お客様が長蛇の列でした。
「がんじろはん」は、五代目中村翫雀から四代目中村鴈治郎へと襲名された方の京都風の呼び方ですね。
歌舞伎座の幕には、雁の絵と、成駒家の家紋が描かれていました。
幕開きは、仮名手本忠臣蔵の中の「碁盤太平記」。
初め、碁を打っている場面があるのですが、これに使われた碁石が後半の重要な意味になるのです。
山科での大石内蔵助が登場します。
力税役の壱太郎くんの若々さはやはりいいですね。
染五郎が悪役になっています。私としては白塗りの二枚目役のほうが好きなんですが・・・。
次は、百人一首でおなじみの「六歌仙」の面々の舞踊「六歌仙容彩」。
仁左衛門さんや菊五郎さんなども軽妙な踊りを見せていました。
そして昼の部の最後は、劇中に襲名披露口上をした「廓文章(くるわぶんしょう)吉田屋」でした。
遊女役が父親の藤十郎さん、そして息子が主人公の役という組合わせでした。
他にも幸四郎などが登場していました。
歌舞伎を鑑賞する人は、贔屓の役者さんを見るのが楽しみだったり、舞踊が好きだったりする人もいらっしゃるでしょう。
私は、今回の舞台では、三味線と清元の演奏がたくさん見れられて、嬉しかったですね。
とくに長唄三味線は、7丁7枚(三味線が7人にお唄が7人)だったと思いますが、正面にどーんと構えて見事でした。
あんなふうに弾けた最高だろうなと、聞き惚れていました。
歌舞伎座正面入り口のところで、がんじろはんと一緒に記念撮影。
この日は、さすがに襲名披露の初日とあって、梨園の妻のような方や、モデルさんのような美人、外国人の女性など、みなさま見事なお召し物で鑑賞されていました。
訪問着って、こういう場で着るのね、と思った次第です。
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4月7日の「徹子の部屋」では、藤十郎さん、鴈治郎さん、壱太郎くんの親子孫三代が出演とのことです。
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この日の装い。
歌舞伎の初日には、ここまでおしゃれをするということを知らなかったので、私は普通の外出時のように紬の着物を着てしまい、ちょっとまずかったかなと思いました。
新緑の色の縦じまの紬です。
帯は焦げ茶と茶色のツートンカラーの洒落袋帯。
非常に長いので、柄出しが大変でした。
それで帰宅して、すぐに短く縫って短くしてしまいました。
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