着物友達のY子さんが、常磐津の演奏会に出演されるというのです。
場所はなんと向島見番。
見番というのは、置屋さんのようなところで、芸者さんの取次ぎをしたり、玉代の精算をしたりするところです。現在は「向島墨堤組合」という名前で通っているようです。
そのような場所は普通ではあまり入ることも出来ないので、ちょっとワクワクしながら出かけてきました。
向島見番までの行き方はいろいろあるのですが、タクシーで行くのが良いということで、まずは浅草でちょっと着物やさんなどを冷かして、浅草松屋の前からタクシーで見番まで行きました。
開演まで少し時間があったので、この辺りを歩いてみることにしました。
目の前にはスカイツリーがドーンと立っています。
ちらは「三囲神社」(みめぐりじんじゃ)。
三井家とゆかりの深い神社だそうです。
なんでも鬼平犯科帳にも登場する場所だとか。
この近くには佐多稲子の住んでいたおうちの跡もあるそうですが、ちょっと気づきませんでした。
森鴎外のおうちもあるそうです。
こちらのような古いおうちがあると、なんとなく昔の向島の雰囲気がしますが、でも大体は近代的なおうちばかりでした。
ここまで来たのなら、長命寺の桜餅のお店を見つけたいと思いました。
江戸時代の小説を読んでいると、必ず長命寺の桜餅を食べる場面が出てきますよね。
家光の時代からあるお店だそうです。
看板を頼りに歩いていくと、長命寺の幼稚園は探しましたが、お店は分かりませんでした。
残念!
その代わりに言問団子屋さんを見つけました。
近くには隅田公園少年野球場もあり、そこには王選手の一本足打法のレリーフもあるそうです。
向島というと花街のイメージがありましたが、隅田川沿いで野球の練習をする少年も多いのでしょうね。
一見さんでは入れないような料亭もありました。
この辺り、時間のある時にゆっくり歩いてみたいものです。
そろそろ演奏会の時間となってきたので、見番に戻ることにしました。
(この項、続きます)
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