2015年7月5日日曜日

伯母の愛用品

私の母の一番上の姉は、昨年、95歳という長寿を全うしてあの世へ旅立ちました。

伯母は、娘(私にとってはいとこ)夫婦と暮らしていたので、いとこがその後片付けをずっとしていました。

最近になって、いとこから「母が使っていた三味線の付属品がいろいろあるので、良かったら使ってくれない?」という連絡がありました。

私は長唄三味線を習っているのですが、いとこの言葉に、それなら使わせていただきますと気軽に返事をしたところ、宅配便で山のようなたくさんの付属品が送られてきました。

三味線の糸、駒、ひじ当て、ひざゴム、艶出しの布、撥のカバー、調子笛、修理用の接着剤など、すごい分量でした。

中でも、糸は新品も山盛りありましたが、それ以外に、伯母が一度は弾いて使っていたものも、たくさん入っていました。
下の写真の真ん中にある、黄色い丸まったものです。
これを使ってみたところ、適度に伸びていて、使いやすいことが分かりました。


また、銀座の和楽器屋さんで三味線を修理した時の領収書まで入っていて、年月日を見ると、伯母がかなりの高齢になるまで三味線を弾いていたことが分かりました。

私は伯母が三味線を弾いていた場面は見たことはありませんが、伯母は芯から三味線が好きだったようです。

伯母は長唄三味線以外に、常磐津も習っていて、付属品にはそれぞれ「長唄用」「常磐津用」と書かれていました。

またその他に、私の母が縫ったと思われる三味線を入れる袋もありました。
これはまだ使っていない状態でした。

表の面は白の縮緬です。


内側はピンクの銘仙です。
可愛らしい生地ですが、誰かの着物を作り直したのでしょうか?
いつ頃、縫ったものか分かりませんが、少なくとも15年以上は昔の袋です。
たぶん、昭和のものだと思います。
母に尋ねてもきっと何も覚えていないでしょう。


伯母が残していったものは、大切に使わせていただくことにしました。

お礼の気持ちを込めて、ご仏壇にお供えしていただくよう、ネットでこんなお花を注文して配達してもらいました。






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