夏も終わりに近づきましたが、先日、鎌倉までお散歩に出かけてきました。
「織の美術館in 鎌倉」があるという「ゆめこもん」さんのお知らせ▼を見て、私も鎌倉に行ってみたいとお願いしたところ、快く承諾していただき、ゆめこもんさんに案内していただきました。
この美術館はもう16回も連続して開かれているそうです。
主に問屋さんや小売業者さん向けの展示会のようでしたが、日本各地の織が見られるということなので、私も便乗させていただきました。
会場は鎌倉にあるホテル。
さすが鎌倉、立て看板も大仏さまと一緒です。
日本全国にある各種の伝統織物が、一堂に展示されていました。
織物は沖縄や八重島、九州、と日本の南の方から展示されていました。
沖縄の花織り、宮古上布、大島紬など美しい織物がたくさんありました。
織物と一緒に、作るときの道具や材料なども展示されていました。
こちらは黄八丈ですが、下に置いてある草や木などの素材によって、黄色く染められたり、茶色く染められるという見本でした。
渋い黄八丈も素敵でした。
こちらは紙(和紙)を柿渋で染めたものですが、それと麻を、縦横に織り込んでいく手法の織物です。
日本各地の織物を拝見させていただいて、いろいろと勉強になりました。
名前だけしか知らなかった織物は、自分のイメージで考えていたものが、意外と繊細だったり、色も鮮やかだったりして、やはり実物を見たり触ったりするのは良いですね。
ただ、私はこういう展示会に行くといつも思うのですが、
「この○○織は、今では織れる人は一人しかいなくなった」とか
「この○○織に使う道具は、もう作れないので、壊れたらおしまいです」という言葉を聞きます。
それはもったいないとは思いますが、やはり時代の要求に合っていない部分があるものは廃れていくのは仕方ないこともあるのかな、と思います。
またそのような貴重な○○織であっても、見た目がくすんでいたり、古臭くてダサい雰囲気では、誰も着たいと思わないでしょう。
いくら手が込んだものであっても、オシャレでセンスの良いものでないとね。
希少価値だという理由だけで、値段が高くなり、ごく一部のお金持ちしか手に入らない織物は、博物館行きになるかもしれませんね。
やはり多くの人に使用してもらうためには、価格の設定と、センスの良さが必要だと思います。
もちろん、この展示会には心ときめくような素敵な織物もたくさんありましたが、伝統がある、というだけでは、着る人の心をつかめないだろうなと思いました。
いろいろと織物を拝見した後は、女性講談師の神田蘭さんの講談がありました。
とても表情豊かで、織田信長と彼の側室のお話を語っていました。
「べべんべんべん」と撥を打つところを写したかったのですが、素早い動きなので、なかなかうまく撮れませんでした。
蘭さんと、一緒に記念撮影。
色白の美人さんでしたよ。
今回は紬の催しということで、結城紬をお召しでした。
ランチもいただいて、お腹いっぱい。
ということで、展覧会を後にして、お散歩に出かけたのでした。
(この項、続きます)
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