2015年11月30日月曜日

原宿のイベント 1 ~スペイン・フェスティバル~

夫とは趣味が違うので、めったに一緒には出掛けないのですが、この日はたまたまスペイン・フェスティバル▼が代々木公園で開かれるというので、誘ってみたところ、なんの風の吹き回しか、同伴するということになりました。


原宿まで電車で出かけて、そこから美しい銀杏の並木道の下を歩き、会場まで行きました。
青空がとてもきれいでした。


広場には、スペイン料理のお店がたくさん出ていました。
パエリアやワイン、肉料理などいろいろありましたね。


こちらは白ワインを飲んでいるところ。
この頃、顔が太りすぎです。


夫はこのワインが気に入ったようで、ボトルをお土産に買っていました。


ステージではフラメンコのショーがありました。
出演者は全員日本人でしたが、とても迫力がありました。


情熱的な踊りも素敵でしたが、唄の人も日本人離れのよい声をしていました。
長いスカートをなびかせて、ステップを踏んでいました。


その後はフラメンコ教室。
先生がお客さんにステップを教えて、会場の人もフラメンコを踊って参加していました。


夫はどういうわけか、フラメンコをじーっと眺めていました。
こういう催しには興味を示さない人なのですが。

ぶらぶらと会場を回り、かつてのオリンピック施設などを見ながら、ぶらぶらと原宿駅まで戻り、そこで分かれて、夫はスノボのお店へ、私は着物のイベント会場へと向かったのでした。

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この日の装い。

お婿さんのお母さんのお友達から譲られた大島紬です。

和裁士さんのお母さんが、私向きに寸法を直してくれたので、とても着やすいのです。
それにしても、青系統の着物が多いですね。


帯もお母さんからいただいた半巾帯です。

自分ではあまり選ばないような茶系統の色合いの帯です。
帯揚げを何色にしようかと、迷いましたが、オレンジにしてみました。

たまにはこういう組合せもいいかな。





2015年11月29日日曜日

遠山記念館

だいぶ前のことになってしまいましたが、埼玉県の川島町というところにある「遠山記念館」▼に行ってきました。


ここは川島町出身で、日興証券の創立者である遠山元一さんという人が、お母様のために建てた昭和初期の立派なおうちです。
後ろに見えるお蔵では、美術品の展示をしています。


普段は一階のみ公開しているのですが、この時は2階も公開されていて、すばらしい造りのおうちを拝見することができました。


この邸宅は、昭和8年から建てはじめ、2年7か月かかって出来上がったそうです。

三つの棟から成り立っていて、お母様のための西棟、大広間や来客用の部屋のある中棟、そして豪農の趣があり、茅葺屋根の東棟です。



西棟は61坪、中棟は87坪、東棟は63坪あるそうですから、全部で建坪200坪以上の広いおうちでした。

立派な囲炉裏もありました。


ここは前から行ってみたいと思っていたのですが、我が家からではかなり遠いので、埼玉の上尾在住のSさんが途中まで迎えに来て下さり、車で行くことになりました。
素敵な紬と、ご自分で作った帯がよく似合っていたSさんです。


記念館の回りはのどかな田園風景が広がり、家や店などが少ないところで、車がないと行けないようなところでしたので、Sさんに連れていただいたのですが、とても助かりました。

おうちの調度品や天井、壁などはため息が出るほど美しい作りでした。
また西洋風に洒落たところもあり、戦前のおうちがいかに素敵だったかがよく分かりました。

美しい天井。


シャンデリアや、窓枠の彫刻も素敵でした。


お隣には茅葺の屋根が見えます。


壁紙も可愛い。
お部屋ごとにいろいろな模様がありました。


和洋折衷のお部屋。


化粧の間、ともいうお部屋。
鏡にほどこした螺鈿細工が見事でした。


出窓があり、今のインテリアにも利用できるように思いました。


ちょっと深窓の奥様風にしてみたところ。


またこちらの邸宅だけでなく、遠山さんが蒐集したさまざまなお宝もあり、今回はアンデスの布や壷などがたくさん展示されていました。
遠山コレクションは日本のみならず世界中のお宝があり、時にはひな人形や着物の展示もあるとのことでした。

静かなたたずまいの中、文化の香りも漂っていました。

この日はお天気もとてもよく、古き良き時代を思わせる建築物を見学できて、ほんとうに良い日となりました。

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この日の装い。

水色の無地の紬。
これはしつけ糸つきの新品でしたが、世田谷ボロ市で3500円で手に入れたもの。
たぶん、寸法が小さいので、安くなっていたのだと思います。


帯はSさんに作っていただいた風呂敷帯です。




2015年11月28日土曜日

忘れ物

先日、渋谷に出かけて、帰ってきたら、お気に入りのあずま袋をなくしてしまったことに気づきました。

そのあずま袋は、去年か一昨年の「着物サローネ」の抽選で当たった景品で、高級ポリ着物で有名な「英」(はなぶさ)」さんの品物です。
それで雨にも強く、使わない時は小さくたためるし、広げればかなりの大量のモノが入いり、とてもスグレモノなのです。


中はたいしたものは入っていなかったので、諦めかけたのですが、でもあずま袋だけは取り返したいと思いました。

ということで、途中に寄ったコーヒー屋さんに電話をしたところ、「そういう落し物はありません」という返事。

それなら電車の中かなと思って、京王電鉄の「お忘れ物取扱所」というところに電話をしてみました。

係りの人に、「○月○日の○時ごろの井の頭線で・・・・」と話していきました。

中味はなんですかとか、聞かれたので、旅行のパンフレットとか美術館のチラシとか答えました。

そして「どういうものに入っていたのですか?」と聞かれ、さて、一般の人は「あずま袋」なんて知らないだろうと思い、
「えーと、布でできていて、風呂敷のような手提げ袋なんです」と答えたのですが、これで通じたのか分かりませんでした。

それでも、調べてもらうことにしました。

おかげさまで失せものは渋谷駅で見つかり、そして明大前駅に保管されているというので、そこまで受け取りに行くことになりました。

明大前駅で、係りの人は中身はすぐに見つけてくれましたが、それらが入っていた袋が見当たらないというのです。

えー、他のものはいいけれど、あずま袋が見つからないなんて・・・・。

ここでも係りの人に「どういう色で、どういう形ですか」と聞かれたので、またもや
「風呂敷のような手提げ袋なんです」と答えました。

係りの人は一生懸命に袋状のものを探していたようですが、袋だと思って探していたので、なかなか見つかりませんでした。

実はあずま袋はきちんとたたんであり、ハンカチのようになっていたので、いくら探しても分からなかったようでしたが、ようやく見つかりました。

ということであずま袋は手元に戻りましたが、こういうものを他人に説明するのは難しいですね。

ともあれ、よかった!



2015年11月27日金曜日

最近のお買い物

断捨離をしなければと思いつつ、まだまだ物欲に勝てない今日この頃です。

最近のお買い物をちょっとご紹介します。

まずは、先日、世田谷の烏山の「カラスヤマ手作り市」▼に行ってきました。
京王線の烏山駅前広場に多くの手作り品が並んでいました。
私が出かけたのは、「着物リメイク 弥弥」▼さんに、着物のリメイクのご相談をするためでした。
今まで作っていただいたチュニックとは全く違う形のものをお願いしたので、ちょっと細かい相談をしてきました。

私がお願いしたのはこちら。
リメイク本からコピーしたものです。


これは着物の各部分の形(長四角)をそのまま剥ぎ合わせて作ってあるので、裾の方がイレギュラーになっています。
祖母からもらった黒い着物があるので、こんなふうになったらいいなと思っています。

こちらは、弥弥さんのお嬢さん。
小紋と無地をうまく組み合わせて、可愛らしいワンピースにリメイクされていました。


「カラスヤマ手作り市」で見つけた小さな水引のピンバッチ。
直径2センチくらいで、裏側にあるピンで付けるようになっていています。
ちょうどよい大きさなので、帯留め用に買ってみました。


水引を使った帯留は最近あちこちでよく見かけるようになりましたが、私にはどれも大きすぎて、ちょっと使いにくそうでしたが、これは小ぶりで使いやすそうです。

裏に針が出ているのですが、それを帯締めに突き刺してみました。


この小さなサイズだと、お値段は何と300円。
お買い得でした。

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こちらはたんすやさんの催事で見つけた名古屋帯。
紫色の帯が欲しくてあれこれ探していたのですが、なかなか見つからず諦めていたところ、「お買い得コーナー」のところで見つけたものです。


3000円でしたが、不要の着物の下取りをしてもらい、クーポン券も利用したので、ほぼゼロ円。

何のお花か分からないので、店員さんにちょっと尋ねたところ、
「何でもいいんですよ。いつだって使えますよ。」とちょっとつっけんどんに言われてしまいました。
よほど虫の居所が悪かったのでしょうかね。
たんすやさんは、ほとんどの店員さんは感じが良い方なのに、たまにそういう人に当たると、こちらが悪いことをしたみたいで、寂しくなりますね。

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昨日は立川の五箇谷さんまで行ってきました。
お宝さがしです。

朝一番に行ったのですが、多くのお客様がいました。

いつものお人形さん。


私が見つけた初めのお宝は、こちらの小紋です。


写真では色が飛んでしまいましたが、濃いブルーの地に淡い水色の線がくねくねとしています。
なんとなくヒョウ柄っぽいかしら?
遠目にはほとんど無地のように見えます。
昔の着物ですが、サイズがドンピシャで、おまけに軽くて着やすそうでした。
3000円でした。

次のお宝はこちらの七宝模様の帯。


これも軽くて長さもちょうどよく、締めやすそうでした。
赤、青、黄緑の模様が入っているので、どんな色の着物にも合いそうです。
こちらは2500円でした。

ということで、少しは箪笥の中身を少なくしたのに、また増えてしまいました。

でも、私の場合は「箪笥のこやし」というのはほとんどなくて、たいていは利用しているのでよいでしょう、と自分では思っています。

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この日の装い。

雨っぽい日だったので、デニム着物です。


帯は着物交換会でいただいたもの。
こういうざっくりとした感触の帯は好きですね。

鉄紺の帯揚げは、川越のフリマでSさんから買ったものですが、とても重宝しています。



2015年11月26日木曜日

市民カレッジ 群馬県立近代美術館

先日、市の市民カレッジ講座の一環として、高崎市にある群馬県立近代美術館▼にバスで行ってきました。


いつもの建築家の先生も参加されましたので、バスの中で少し講義を受けました。

群馬県立近代美術館は、磯崎新さんという建築家が1974年に建てられたものです。

磯崎さんは丹下健三さんのお弟子さんの建築家です。
東大の丹下研究室では黒川紀章や谷口吉生らとともに活躍しました。
数多くの賞を受賞していらっしゃる方です。
「美術品と建物は一体しているものである」という考えの持ち主で、美術館は作品の額縁であるとみなしているそうです。

磯崎さんが建てた美術館の中で有名なのは、よくテレビの地震速報でも見かける水戸芸術館(タワーの高さ100メートル)です。他にも中谷宇吉郎雪の科学館も有名です。

この群馬県立近代美術館の建物の第一の特徴は、12メートル四方の立方体を組合せてできているということでした。
また美術棟では、自然光と人工光をうまくミックスしたガラスが特徴になっています。

この場所は以前は弾薬庫だったところだそうで、広大な「群馬の森」の中に建てられた美術館です。

こちらのバスで出かけました。
この美術館は、高崎からタクシーで20分ほどもかかるという、かなり不便な場所にありました。


途中、高坂のインターチェンジというところで休憩。
私は普段は車には乗らなので、どのあたりを走っているかよく分かりませんでしたが、圏央道ができて、とても便利になったということでした。


美術館の手前にはこんなステンドグラスをはめ込んだ橋がありました。
赤、緑、黄色のガラスがとても美しかったですが、写真にするとあまり目立ちませんね。


ちょうど「県展」というのを開催していたため、とても多くの県民がいらっしゃっていました。


団体用の入場券です。


広場にあるこの大きな馬が、美術館の目印になっているようです。


上から見ると馬の大きさが分かりますね。


ここは2008年に大規模修理を行い、リニューアル・オープンしたそうです。


こちらはレストランの中から外を眺めたところです。
曲線の細いワイヤーのようなものが見えますが、これは建築家の奥さんである宮脇愛子さんという彫刻家の作品でした。この方は昨年お亡くなりになりましたが、宮脇姓は、前のご主人が鉄道旅行作家の宮脇俊三さんだったためだそうです。話がそれてしまいますが、作家の次が建築家という結婚歴はすごいですね。
このワイヤーの作品はあちこちで見かけましたが、磯崎さんは愛妻家なのかもしれません。


建物には大きなガラスがたくさん使用されていましたが、そのガラスの扉に写った私の姿です。


美術館の中では、県展以外に、シャガールやモネ、ルノアールの作品展、新井コー児さんという人の作品展、それに志村ふくみさんの作品展などがありました。

もりだくさんの展示でしたが、それで入館料が300円というのは安いですね。

私が一番うれしかったのは、志村さんの着物や織物の部屋には私以外には誰もいなくて、志村さんワールドの中に一人で浸れたことです。

これは「コレクション展」というのだそうですが、この秋に、染色分野で初の文化勲章を受章された志村さんの作品紹介でした。

桜、紫根、藍、くちなし、紅花、梅などの植物を使った染物はとても美しく、素晴らしいものでした。
近江八幡で生まれたという志村さんの初期の作品や、源氏物語と関連の深い作品、地元の藤原中学の生徒たちと交流して出来上がった作品、端切れなどが20点ほど展示されていました。

作品のタイトルも文学的で、元は職人的要素が強かったのかもしれませんが、染色工芸を芸術の分野まで高めた雰囲気がありました。

新井コー児さんという人は、高崎生まれの高崎育ちの方だそうですが、なんともユニークな絵を描く方でした。
特に女子高生に憧れていたそうで、セーラー服姿の女性の絵が多かったですね。
こちらは撮影OKということでしたので、面白そうな絵を写してきました。


またも女子学生。
どこかで合宿でもしているのでしょうか。


お風呂屋さんの絵。
なんとも不思議な絵画でした。


美術館には4時間近くも滞在していたので、ほんとうにゆっくりと何回も絵を味わうことができました。ただし、ちょっと長すぎる気もしました。

この日はお天気も穏やかで、外にいても寒さを感じませんでした。


広い芝生の上では、こんなふうにして寝そべっている人たちもいました。


この近くには小さな子供が遊べる遊具もあり、日曜日や休日には多くの市民が立ち寄るのだろうと思いました。


落ち葉に敷き詰められて、自然溢れる公園でした。


この敷地内には、「歴史博物館」もあったのですが、工事中で中に入ることができず、残念でした。

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この日の装い。

またまた男ものを作り直した大島紬の登場です。
帯はBerry工房さんのピンクのレース帯。


丈の短い羽織を羽織りました。
格子柄が現代的なので、あまり仰々しくなく着られます。

先日、八王子で作ってもらったビーズの羽織紐を合わせましたが、写真だとちょっと色が飛んでいますね。


レースの帯と、ビーズの羽織紐、ガラス玉の帯留で、ちょっと乙女チック(?)にしています。

この見学では高齢者の方の参加が多くて、杖をつきながら歩いている方も何人かいらっしゃいました。
偉いものですね。

着物姿の私を見て、お年寄りから、「偉いわね」とお声がけいただきましたが、私は靴を履くと足が痛いし、着物の方が暖かいので着ているだけです。
別に偉くもなんともありません。

「昔は私もよく着たのよ」とおっしゃる方もいましたが、どうして着物を着るのを止めてしまったのでしょうね。
やはり手入れが面倒だからでしょうか。

足の形が美しくなくなった年配者には、ズボン姿よりも着物姿の方がずっと美しく見えると思うのですが。