ここは川島町出身で、日興証券の創立者である遠山元一さんという人が、お母様のために建てた昭和初期の立派なおうちです。
後ろに見えるお蔵では、美術品の展示をしています。
普段は一階のみ公開しているのですが、この時は2階も公開されていて、すばらしい造りのおうちを拝見することができました。
この邸宅は、昭和8年から建てはじめ、2年7か月かかって出来上がったそうです。
三つの棟から成り立っていて、お母様のための西棟、大広間や来客用の部屋のある中棟、そして豪農の趣があり、茅葺屋根の東棟です。
西棟は61坪、中棟は87坪、東棟は63坪あるそうですから、全部で建坪200坪以上の広いおうちでした。
立派な囲炉裏もありました。
素敵な紬と、ご自分で作った帯がよく似合っていたSさんです。
記念館の回りはのどかな田園風景が広がり、家や店などが少ないところで、車がないと行けないようなところでしたので、Sさんに連れていただいたのですが、とても助かりました。
おうちの調度品や天井、壁などはため息が出るほど美しい作りでした。
また西洋風に洒落たところもあり、戦前のおうちがいかに素敵だったかがよく分かりました。
美しい天井。
シャンデリアや、窓枠の彫刻も素敵でした。
お隣には茅葺の屋根が見えます。
壁紙も可愛い。
お部屋ごとにいろいろな模様がありました。
和洋折衷のお部屋。
化粧の間、ともいうお部屋。
鏡にほどこした螺鈿細工が見事でした。
出窓があり、今のインテリアにも利用できるように思いました。
ちょっと深窓の奥様風にしてみたところ。
またこちらの邸宅だけでなく、遠山さんが蒐集したさまざまなお宝もあり、今回はアンデスの布や壷などがたくさん展示されていました。
遠山コレクションは日本のみならず世界中のお宝があり、時にはひな人形や着物の展示もあるとのことでした。
静かなたたずまいの中、文化の香りも漂っていました。
この日はお天気もとてもよく、古き良き時代を思わせる建築物を見学できて、ほんとうに良い日となりました。
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この日の装い。
水色の無地の紬。
これはしつけ糸つきの新品でしたが、世田谷ボロ市で3500円で手に入れたもの。
たぶん、寸法が小さいので、安くなっていたのだと思います。
帯はSさんに作っていただいた風呂敷帯です。
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