というのは、最近、年齢と共に顔の筋肉がゆるみ、ブルドッグ顔になってきて、これではやばい、と思ったからです。
先生は以前は看護婦さんをされていたという、すらりとした方でした。
「私は43歳でこのトレーニングに出会い、そして今は56歳です」とおっしゃっていましたが、笑顔がチャーミングで、50歳くらいにしか見えない方でした。
すぐに顔のマッサージでもするのかと思っていましたが、まずは理論から始まりました。
理論その1:意識することが大切。
人間の脳は視覚が一番なので、なりたい自分を意識的にイメージしたり、あこがれの女性(女優さんなど)の顔をよく見て、脳に焼き付けることが大切、ということでした。
私は樋口可南子さんのきりっとしていて、ソフトな感じが好きなのですが、ちょっとほど遠いかしら。
理論その2:そのイメージに向かっての行動と方法。
顔の筋肉は全体で29~35種類あるそうです。
どの筋肉を使っているかを意識しながら、筋肉を動かすことが大切。
理論その3:人間の顔の内部は、下部から頭蓋骨→筋肉→皮下組織→真皮→表皮という構造になっている。
これまでは上(外)から、化粧品を与えることによって手入れしていたが、これからは下(内)の筋肉からの手入れが必要。
理論その4:筋肉は収縮と弛緩を繰り返すことにより、血液循環がよくなる。
血液は酸素、栄養、ホルモンを細胞に運ぶので、循環することにより、身体全体が良くなる。
理論その5:笑顔には3つの効果がある。
1)美容効果
2)コミュニケーションの向上。
(笑顔の人は、周囲から安全であると認識される。これは太古の昔から人間に刷り込まれている。)
3)健康増進効果。がん細胞をやっつけるNK細胞が活性化して、免疫力がアップする。
と、こんな感じのレクチャーがありました。
けっこう科学的で、きちんとした説明でしたね。
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このようなお話を伺ってから、今度は実践編です。
顔の筋肉を動かすトレーニングを試してみました。
【エクササイズ1】
眼輪筋を使って、表情豊かで優しい目元を演出。
眼の下のたるみがとれるというトレーニングです。
【エクササイズ2】
口角挙筋を使って、口角がキリリと上がり意志的な笑顔に。
ほうれい線が薄くなるというトレーニングです。
【エクササイズ3】
顎舌骨筋を使って、フェイスラインを整え、すっきりスマイル。
二重あご解消というトレーニングです。
それぞれのトレーニングは、目を見開いたり、「あー」とか「おー」とか口を開けたりしぼめたり、上を向いたり下を向いたり、あれこれ大変で、他人が見たらなんという姿と思うでしょうけれど、これが難しかったですね。
「使っている筋肉を意識しましょう」と言われても、簡単にできるものではありませんでした。
それでも頑張ってトレーニングしたら、お隣に座っていらっしゃった奥様は、ほんの1時間の間にお顔がきれいに変化しましたよ。
やはり身体は、どこの部分でも使った方がよいのですね。
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この日の装い。
最近、黒っぽい着物ばかりだったので、久しぶりに明るい色の着物を着てみました。
明るい色の着物は柔らかものが多いのですが、これは紬です。
浅草の福服で安く買ったもの。
帯は着物交換会でいただいたもの。
オレンジ色の帯締めは、叔母が使っていた古い時代のもの。
模様が入っていて、可愛らしいのです。
こちらの黒のだんだら模様のモヘアコートも、叔母が着ていたコートです。
短めなので、気楽に羽織れるし、袖から外気が入らないので、暖かくて良いですね。