恩納村というところにあり、ちょうど沖縄の真ん中のくびれた部分の東シナ海側になります。
かつての琉球国の衣装を着けた王様たちのパレードも見学できます。
沖縄の民族衣装は色も形も、特有のものですね。
鮮やかな色が美しいですね。
ただし、私はこのパレードは以前来た時に見ているので、今回はそれよりも体験コーナーに行ってみました。
シーサーの色付け体験、三線体験、紅型体験などいろいな体験ができますが、どうしても体験してみたかったのは、機織りでした。
こちらの先生が実演されていらっしゃいました。
姿勢が良くて、美しいですね。
シュッシュッという糸を通す音、トントンという足踏みの音が響いていました。
実は、ここに来た時はすでに体験は終了した時間帯だったのですが、私が着物を着ていて、いかにも織物に興味のある人間と思ったのでしょうか、時間を融通して教えていただくことになりました。
木綿でコースターを織ることにしました。
縦糸は最初から機にかかっていたので、自分の好きな横糸を選ぶことにしました。
いろいろ迷って、沖縄の海の色を思い起こすような青色にしました。
先生から、足の踏み方、横糸の通し方を教えていただき、おずおずと機に向かいました。
「11センチの長さになるように織ってくださいね」と言われて、頑張りました。
必死になって織っているところです。
力の入れ具合が分からないので、けっこう力んで疲れます。
気合をいれすぎたのか、かなりしっかりとしたものが出来上がりました。
写真は横に持っていますが、織り上りはこれを90度回した状態です。
「目が詰んだものがしっかりと織れましたね」と褒められましたが、右手と左手の癖があるのか、両端がうまく揃いませんでした。
初めてだから仕方ありませんが、キュッキュと糸をならして、トントンと足踏みするのは楽しかったですよ。
私が体験コーナーで織っていると、着物姿が珍しいのか、他の観光客から写真を写されました。
「先生ではないのですよ」と言うと、みなさん、えーっという顔をしていておかしかったですよ。
沖縄独自の衣類があるところに、いわゆる明治以降の和服の私がいたので、観光客からも、現地のガイドさんや商店の方からも不思議がられました。
沖縄はやはり暑いので、和服の観念が、東京などとは違っている感じでした。
沖縄の織物は、琉球王国や周辺国への貢物として、重要な役割を持っていたということです。
琉球織物は芭蕉、苧麻、絹、木綿などが使われているそうです。
それらから紡がれた糸を、沖縄の風土が産んだ植物染料である琉球藍(紺色)、車輪梅(茶色)、蘇芳(赤)、福木(黄色)、ヤマモモ(黄色)などを使って染色します。
その染色は何か月もかかるものがあるそうです。
そして整経→経糸巻き→綜絖(そうこう)→筬(おさ)どおし→製織→仕上げ→製品という伝統的な技法で織られているということでした。気が遠くなるほどの時間がかかるものもあるようです。
それらは芭蕉布、琉球絣、花織、紬、上布、ミンサーとして呼び親しまれ、その南国的な色彩や文様が好まれています。
初めての機織りが沖縄だなんて、なんだかおかしいですね。
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