「追悼 池田重子コレクション」と銘打った「日本のおしゃれ展」▼に行ってきました。
会場には多くの着物姿のマネキンが林立していました。
それはそれで美しかったのですが、私が感動したのは、
「きものは豪華でなくても優雅であればよい。立派でなくても洒落たものであればよい」
という池田重子さんが残された言葉でした。
池田さんは大正14年のお生まれということなので、私の母とは一つ違いの同じ世代を生きた方です。
ということは少女時代は昭和初期であり、青春時代は戦争の影響を受け、そして戦後の高度成長期を経て、昭和・平成を過ごされたわけですね。
昨年の秋にお亡くなりになった時は、多くの着物ファンの方が驚き、そして惜しんだことと思います。
その池田さんを追悼するコレクションでした。
うっとりするような美しい着物や帯、帯留めに目が釘付けになりました。
私の個人的な趣味では、淡い色の夏の訪問着や、シンプルでいてなお季節感覚を取り入れた組合せが素敵だと思いました。
ビデオによる紹介もあり、分かりやすかったと思います。
着物のマネキンはガラス越しではなく、近づいて見ることができるのが良かったと思います。
博物館の展示は多くがガラス越しなので、単衣なのか袷なのか、どのような生地なのがあまりよく分からないのですが、今回の展示はぐるっと廻って、後ろからでも見ることができるようになっていました。
ただ、以前の展覧会を見た時よりも、あーっと驚く驚愕の感動は少なかったのですが、それはまだ着物のことを知らなかった時に比べて、あちこちの展覧会などで着物を見てきたので、私にも少しは見る目ができてきたということでしょうか。
同じフロアに、豪華な着物雑誌「美しいキモノ」の表紙を飾る、というお遊びコーナーがあったので、ちょいと遊んできました。
照明がイマイチだったので、あまり美しく写りませんでしたが、土台が悪いので仕方ないですね。
上半身バージョン。
こちらは全身バージョン。
松屋銀座では、7階と8階と別館の3か所を廻り、スタンプをもらうと、プレゼントがもらえるというスタンプラリーもありました。
先日、演舞場の帰りに別館に寄ってきた▼ときにこの企画を教えていただいたので、今回はスタンプを追加して、こちらの着物用のクリップをいただいてきました。
ピンク、ブルー、黄色の三色から一つ選ぶということだったので、女子力アップのピンクをいただきました。
なお、「日本のおしゃれ展」は松屋銀座にて2016年1月18日まで開かれています。
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この日の装い。
小豆色の紬。
写真では分かりませんが、ピンクと白の模様が入っています。
仲居さんスタイルにならないように、派手目な帯にしました。
二重太鼓ですが、あまりにも長すぎて、締めにくいので、短くカットしようと目論んでいます。
半襟は実験的に染めた紅花色▼を使用。
暖かい日でしたので、長羽織とショールだけで十分でした。
目が天井を向いていますが、自撮りは難しいわ。
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