その中でも、辛子色と緑色の両面使いの帯は、織もしっかりしているし、使い勝手が良さそうだと思いました。
安物のゆかたセットなどについているような帯ではなく、かなりきちんとした帯でした。
それで、紫っぽい青と黄色の縞模様の銘仙着物には、絶対に合うと思いました。
黄色の面を出しても良いし、緑でも良いだろうと思いましたが、まずは黄色の面で締めてみました。
かなりインパクトがありますよね。
ちなみにこの装いは「旧道さんぽ」というイベント▼のためのスタイルで、普段はこのような長い羽織はあまり着用しません。
ところが、この帯は、どうやって締めてみても、長すぎるのです。
手先を長くしても、たれを長くしてもうまくいきません。
かといってお太鼓をあまり大きくすると、私はチビなので、ランドセルを背負っているように見えてしまいます。
それでイライラしてしまいました。
とうとう、出かける数分前になって、別の帯を締めることにしました。
こちらは世田谷ボロ市で見つけた大正時代ごろの帯で、古臭いのですが、長さはぴったりなのです。
割と皆様方からもご好評をいただいた組み合わせでした。
そして、帰宅後、長すぎた黄色・緑色の両面帯は、ばっさりと短くしてしまいました。
本来なら帯に鋏を入れたくはないのですが、使いにくさを考えたら、タンスのこやしにするよりも、短くして使ってあげた方が帯も喜ぶと思うのです。
それにしても、おばは私と同じような体型だったはずですが、あの中途半端に長い帯をどうやって締めていたのか、とても気になります。
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