個人的なことですが、私が大学を卒業したのは今から40年以上も前のことでした。
当時、私の周囲では、東大出の一流企業や官庁に務める男と結婚して専業主婦になるのが王道でした。
中には親のコネで○○商事や○○物産などに入社する人もいましたが、そういう人でも1、2年ほどするとたいていはそこの社員と結婚していました。
たまに教師になる人もいましたが、大体は家庭に入っていました。
つまり当時は、どこかの組織に属している人の付属品になり、そこで生活の糧を得るというのが普通の状態だったと思います。
私はそういうのが嫌いで反発していましたが、それでも早く結婚してしまい、短期のアルバイト(当時はパートとか派遣社員という用語はありませんでした)的な仕事をしたりしてきました。
彼女たちの生き方を眺めていると、企業に就職するという形ではなく、自分の好きなものを作ったり、それを売ったりして収入を得ている人がたくさんいるということに気づきました。
私が若かった頃とは大違いです。
昔もそういう人はいたかもしれませんが、少なくとも私の周囲には存在せず、もしいたとしても「変わった人」という評価だったろうと思います。
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前置きが長くなりましたが、、「ろっこや」▼さんのろっこさんも、そういう現代において、自分の力で夢を実現している女性の一人だと思います。
名古屋でお会いした時▼、
「こんど駒込にアトリエがオープンするので遊びに来てね」という話を聞いて、先日、出かけてきました。
駒込の駅には色とりどりのツツジがきれいに咲いていました。
アトリエは駅からちょっと歩いたところのアパートの一角にありました。
きれいなブルーのお洒落な看板は、ご主人のお手製だそうです。
夫唱婦随というか、婦唱夫随というか、お二人は良いコンビだということが良く伝わってきました。
コンクリート打ちっぱなしの室内には、ろっこやの製品がきれいにディスプレイされていました。
木綿着物や浴衣の反物、半巾帯、下駄など、手に取って見やすいように陳列されていました。
こちらは絹製品のコーナーでした。
製品の見せ方にも細心の注意を払っているように思いました。
室内は半地下という条件をうまく活用していて、穏やかな自然光が差し込んでいました。
着物関係の書棚も、これから増えていくことでしょう。
若くて可愛いアシスタントの女性が、華を添えていました。
一番すごいなと思ったのは、大型のプリンターでした。
作業場のような様子で、迫力がありました。
このプリンターから、ろっこさんのデザインした新作が生み出されると思うと、ワクワクしてきました。
またこのスペースを利用して、和裁教室や着付け教室も開催する予定だそうです。
お茶を飲むコーナーもあるので、気楽に立ち寄れるようになっていました。
のんびりとおしゃべりをしていましたが、その後、着物姿の女性がどっと押し寄せてきて、賑やかになりました。
ろっこさんの経歴などは詳しくは存じませんが、ご自分で道を切り開いてきた方だと思います。
夢を実現するまでにはいろいろなご苦労もあったかもしれませんが、これからもいろいろなことに挑戦して、どんどんと大きな花を咲かせ、現代に生きる女性たちをリードしてもらいたいと思います。
いつもはぐーんと大きく見えるろっこさんですが、ご主人の隣に寄り添って立っている姿は、とても小さく可憐に見えました。
これからもお二人で力を合わせて、活躍してくださいね。
女性にとっては、自分の力を試すことができ、選択肢が広がった良い時代になったものだと、感じました。
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この日の装い。
かなり気温が上がったので、単衣の結城紬にしました。
トウモロコシ色のお気に入りです。
名古屋のタカシマヤで買った、ろっこやの帯締めをしてみました。
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