先日、大人の思春期をデザインするプロジェクト「オトハル塾」▼主催の「ごきげん顔の作り方」という面白そうなネーミングのセミナーに行ってきました。
オトハル関係のセミナーに参加するのは、これで3回目かしら。
いつも面白い切り口で、女性の生き方などを提案してくれています。
会場は私の母校である東京女子大学でした。
ここは卒業してもう45年ほど経っているのですが、建学当時(1918年)の本館もそのままでした。
いつ見ても、絵葉書のような建物です。
チャペルも昔のままだわ。
私が在学していたころは、ちょうど全共闘時代だったので、学生側の封鎖や学校側のロックアウトなどがあって、ろくに勉強もできない環境でした。
それでもなんとか卒業させてもらい、今、キャンパスに足を踏み入れると、それほど母校愛はないのですが、やはり懐かしさが沸いてきました。
この日のセミナーのチラシです。
会場には中年になった、かつての女子大生がほとんどでしたが、現役の女子大生も参加していてびっくり。
10代のうちから、こういうセミナーに出席するなんて、えらいですね!
昔人間の私には信じられませんでした。
女子向きに、アメやクッキー、入浴剤のお土産まで付いていました。
まずは心理学の先生のお話。
『心理学からみた「ごきげん顔」』というタイトルで、田中章浩先生という若い准教授のお話しでした。
私はちょっと前まで脳科学関係の学術団体の仕事をしていたので、この種の講義は何回か市民セミナーなどで学んでいたので、興味深く拝聴しました。
脳科学と心理学は近い学問でもあるのです。
田中先生はまず「ごきげん顔」の定義から始めました。
「ごきげん顔」は学術用語ではないのですが、「よい印象を与える顔」という意味でとらえていました。
つまりコミュニケーションの手段としての顔ということでしょうね。
そういえば昔、学生時代に教育心理学の若い男性の先生がいらっしゃり、大勢の女子学生を目の前にして真正面を向けずにいつも天井を見て講義していたことを思い出しました。
でも、田中先生はきちんと前を見てお話しされていましたよ。
お話しの中で、職業別標準顔の質問もありましたが、前に東京大学の原島先生のお話▼を聞いていたので、ちゃんと分かりましたよ。
面白かったのは、日本人とヨーロッパの人では、顔の中の目と口のどちらかに重きを置いているかということでした。
日本人は目を重視し、ヨーロッパの人は口を重要視するそうです。
ということで、メールで使う顔文字も、日本人の場合は目が笑っているか怒っているのかで判断して、口はみんな同じです。
反対にヨーロッパでは顔文字は目はどんな表情の時も同じで、口が変わるということでした。
これは面白いですね。
また「第一印象」という言葉がありますが、人は他人の顔を見て0.1秒後にはその人の印象を決めるのだそうです。
ずっと眺めていた後の印象と、第一印象とはほとんど差異がないということでした。
また声のトーンによっても喜怒哀楽を表すことができるので、年齢を重ねて表情が暗くなったりしたときには、声のトーンを上げたり、服装やメイクで印象を変えたりして、なるべく表情を豊かにすると、それにつられて行動も変化してくるというお話しでした。
かつては目もぱっちり、口元もにっこりとしていた女子大生ですが、卒業してウン十年も経つと、人間関係も狭まったり、初対面の人と会うことも少なくなりがちです。
そんなとき、少しでも目が輝き、口元も優しい顔になれたら、人間関係も豊かになるかもしれませんね。
この講義の後は、そのためにはどうしたらよいかを指導していただくことになりました。
「美・ファイン研究所」▼の講師による、メイクの実践セミナーへと続きました。
(この項、続きます)
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