駅前には大きな恐竜がいました。
ここは、「恐竜広場」というのだそうです。
フクイティタンという恐竜は、高さが6メートルあり、実物大とのことでした。
ガホーガホーという唸り声もして、首や胴体が動くのですよ。
けっこう、迫力がありました。
こちらは左はフクイラプトル、右はフクイサウルス。
睨み合っています。
駅前に恐竜がいるなんて、びっくりですよね。
「福井県立恐竜博物館」▼というのが少し離れたところにあるのですが、私としてはこの3匹の恐竜を見ただけで十分でした。
さて、今回の旅行の目的である福井市立美術館▼に行くことにしました。
こちらの「フレンドリーバス」という無料のバスに乗って行きます。
この美術館は黒川紀章さんが建てたもので、遠くからでもかなり目立ちました。
ガラスのお城のような美術館です。
以前、見学したことのある埼玉県立近代美術館▼とそっくりな感じでした。
お目当ては、染色家の玉村咏先生の個展です。
「二人展」と銘打った展覧会でしたが、それは、30歳でお亡くなりになられた画家のお父様との二人での展覧会という意味でした。
玉村先生は、現在は京都・西陣を拠点に活動されていらっしゃいますが、お生まれは福井でいらっしゃいます。
私は先生が作り出す美しい色は、先生の生まれ故郷と何かの関係があるのだろうかと思いつつ、福井にやってきました。
会場はお父様の作品のコーナー、インテリアのコーナー、着物のコーナーに分かれていました。
お父様が描かれた自画像にとても魅力を感じました。
デッサンなども残されていましたが、お若くしてお亡くなりになられたのは、本当に惜しいことだと思いました。
こちらは玉村先生のお若い頃の作品だったと思います。
モノトーンのグラデーションも素敵でした。
こちらは着物や帯揚げなどのコーナーです。
美しい色の反物が揃っていて、夢見心地になりそうです。
左にあるショールですが、これと色違いの着物を以前、誂えたことがあるのですが、どなたからも素敵な着物とお褒めの言葉をいただいています。
こちらは、10センチ角くらいの大きさの布がグラデーションになって並んでいますが、一枚一枚ばらばらにすることができるのです。
微妙な色の違いを説明されている玉村先生です。
気さくに写真に並んでいただきました。
福井美術館は福井市の中心街からは少し離れたところにあり、交通の便も悪いのですが、玉村先生の個展には多くの方がお見えになっていました。
福井は戦国時代からの歴史もあり、都との繋がりもあり、また町中には美しい川が流れているところでした。
そういった環境も、先生の美しい染色と何か関係があるのかもしれないと、勝手に思ってしまいました。
私は先生のおばさまともお話をすることができました。
生まれも育ちも福井というおばさまのお話はとても面白く、福井の名物なども教えていただいたので、さっそくその土産物を買うことにしたのでした。
(この項、続きます)
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