今月の新橋演舞場の出し物は、大竹しのぶ主演の「三婆」でした。
実は私は、2012年にもここで「三婆」を見ていました。
その時のブログ▼
4年前の時、波乃久里子が演じていた本妻役は、今回は大竹しのぶ。
沢田雅美が演じていた妹役は、今回は渡辺えり。
水谷八重子が演じたお妾さんの役は、今回はキムラ緑でした子。
「三婆」は有吉佐和子の原作です。
会場は、観光バスで来た団体さんが多かったようです。
もちろん、お客さんの99パーセントがおばさん(おばあさん)。
残りの1パーセントが、やや若い女性と、おじさん(おじいさん)という具合でした。
昔の東京オリンピックが始まるころ、という設定なので、古臭いと言えば古臭いのですが、会場に来ていた多くのおばさん、おばあさんは大喜びでしたね。
特に出演者がみんなで「東京ブギウギ」などを歌う場面では、会場のお客さんも手をたたきながら歌っていたくらいでした。
私の独断的感想ですが、渡辺えりは怪女優さんで、文句なしにスゴイ。
キムラ緑子は、適役でものすごくうまい。
それに比較してみると、大竹しのぶは初めのほうのシーンでは、声の出し方がイマイチだったかな。
もちろん下手ではありませんが、あの本妻役は他の女優さんでも良かったかな、という感想です。
映画「後妻業の女」で見せたようなハチャメチャぶりと、今回の本妻では、後妻の方が似合っているような感じがしました。
そして、本妻やお妾さんの着物姿も大いに楽しめました。
私は個人的には、お妾さんの着姿が好みでしたね。
太いストライプのくっきりとした着物にトルコブルーの帯など、いいなあと思いながら見ていました。
日本人のうち、4分の1が老人になってしまったこの時代、最後の舞台ではおばあさんたちになった三婆たちは、それでもはまだ80歳という設定でした。
80歳にしてはあまりにボケすぎている感じがしましたが、原作が発表された当時の80歳はきっと大年寄りだったのでしょう。
現実には、100歳を超える人たちもまだ元気な今の世界では、80歳はまだひよっこかもしれません。
こんなに年寄りばかりになってしまって、どうなるのでしょうか。
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この日の装い。
叔母の遺品の織の着物ですが、何という種類なのか、よく分かりません。
でも赤と青が織りなす模様が素敵です。
裏(袖や背中など)があまりに真っ赤なので、ちょいと気が引けました。
帯は白の市松模様。梅屋▼さんの西陣帯です。
帯揚げは左右の模様がストライプと水玉。HARU▼さんのもの。
帯締めは着物を着始めて、京都の問屋さんで初めて買ったえんじ色のものですが、今でも重宝しています
着物を着ていたのは、私を含めて数人ほどでした。
年寄りになったら、スタイルを隠すためにも、着物の方が良いと思うのだけどなあ。
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