昼の部の通し狂言「雙生隅田川(ふたごすみだがわ)」を見てきました。
元の右近さんの舞台はかなり昔から見ていて、元の猿之助さん(現在は猿翁)の愛弟子という感じでしたね。
素顔も何回か拝見していましたので、襲名披露も嬉しい気持ちで鑑賞してきました。
舞台の幕は、三升といって、市川家の紋です。
右團次さんは慶応大学卒業なので、三田会からの贈り物です。
お芝居の中では、天狗の姿でのタップダンスのような踊り、ホンモノの大水の中での鯉つかみ、そして三人宙乗りなど、猿之助さんのけれん味を継ぐ方だと思いました。
お客さんを喜ばせる、ということに生きがいを感じていらっしゃるのでしょうね。
サービス精神がいっぱいでした。
また息子の右近ちゃんは6歳だそうですが、双子の役で早変わりもちゃんとやったし、本当に可愛らしくて、声も良く通り、動きもばっちりで、将来の歌舞伎を背負って立つのではないかと思うほどでした。
口上は夜の部でしたが、昼の部だけでも満足できました。
その後は、銀座松屋まで歩いて、白洲正子さんの着物展▼を見てきました。
白洲正子さんは樺山家という伯爵の令嬢であり、アメリカに留学。その後、白洲次郎さんと結婚して、文学や骨董、能、染織の世界に進んでいく、という見事な人生を送られた方です。
着物に対しても独特のポリシーを持っていらっしゃり、ファンもたくさんいる女性です。
以前、彼女の生活の場であった武相荘(ぶあいそう)にも行ったことがありました。
その時のブログ▼。
その時の印象に比べると、やはりデパートでの展示は、背景や照明などがちょっと違うなとも感じましたが、能装束の展示は見事だと思いました。
同じフロアでは着物や小物のバーゲンをしていたので、つい釣られてこちらを買ってしまいました。
青海波の帯揚げ、撚った房の付いた帯締め、半襟がセットで3000円。
全部、正絹だったので、これはお買い得でした。
(ピンクの半襟はちょっと使い道が限られてしまいますが。)
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この日の装い。
襲名披露ということでしたので、ちょいとちゃんとした着物にしました。
色無地のようですが、ぼかしが入っている付け下げだそうです。
帯は黒地に赤のお花と金銀が少し入っています。
リサイクル品です。
帯締めは一昨年のお正月だったか、花容想のセールで買った淡いグリーンとグレーの裏表使えるもので、房もしっかりしていて、使い勝手の良いものです。
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