暑くて蒸し暑い毎日が続いていますね。
天気予報では、「生命に危険を及ぼす」という暑さの日もありますね。
この暑さにダウンしているのは、人間だけではないようです。
というのは、私の三味線もダウンしてしまいました。
このイラストの、上の方にある「糸巻き」と呼ばれるところがダウンしてしまったのです。
糸巻きは象牙でできていますが、これを手前に回したり、後方へ廻すことによって、音の調整するのです。
つまり糸を張ったり、緩めたりするのです。
ところが、先日、一の糸(一番太い糸)を巻いてあるところ(イラストの一番右上)が、うんともすんとも動かなくなってしまいました。
私は時間の多少はありますが、とりあえず毎日、三味線を触っているのですが、それでもこんなトラブルが起きてしまうので、焦ってしまいました。
こういう時は、まずは膝ゴムという膝に三味線を乗せて動かないようにするものを使って緩めるのですが、それではだめでした。
ネットで調べると「そういうときは冷やすと良いので、冷蔵庫に一時間も入れておけばすぐに直る」というの記事がありました。
それで三味線を分解して、上の部分だけをビニールで包んで冷蔵庫に入れて冷やしてみました。
ところがこの方法では、まるで駄目でした。
他には「ドライヤーで温めるとよい」というのもあったので、ちょっと怖かったのですが、ドライヤーを当ててみました。
やはり動きません。
仕方なく夫に手伝ってもらいました。
なんという名前か分かりませんが、大工道具の、ねじを緩めるような器具があるので、それを使って動かそうとしましたが、全然手に負えません。
こんなことをして無理に動かして、糸巻きが壊れてしまったら元も子もありません。
象牙だから高いのですよ。
以前、替えたときは1本16,000円もしたくらいです。
やはり三味線やさんに持って行って修理をお願いするよりないか、と思いました。
でもその前にダメ元で、ある方法を思いつきました。
糸巻きの部分をビニール袋でふんわりと包み、その中に乾燥剤を入れて、一晩おいておいたのです。
使ったのはこちらの強力乾燥剤です。
普通は、海苔や煎餅などに使っています。
翌朝、おそるおそる糸巻きに触れてみたところ、
ジャーン、糸巻きはクルクルと廻ったのでした。
乾燥剤、恐るべしですね!
いやはや、それにしてもこの暑さと湿気は三味線にとって大敵であるということがよく分かりました。
追記:三味線をしまうときは、一の糸ははずして弛めておく、ということになっていますが、ここのところ、ちょいと手抜きをして、その作業を省略していました。
その結果、糸がよけいに固くなってしまったのかもしれません。
やはり、お作法はきちんと守らないと、いけませんね。
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