2018年9月28日金曜日

長唄・囃子青年楽団「清響会」

先月の「お茶芽なお茶会」では長唄の時間もあり▼、そこで演奏したイケメンさんを含む若手の邦楽演奏会が開かれることを知りました。


チケットを手配していただいたので、紀尾井町ホールまで出かけてきました。

主に藝大の学生たちの集団の演奏会なので、それほどお客さんは多くはないのだろうと思っていましたが、いやいや、会場は満席でした。
邦楽会の重鎮と思われるような方々もいらっしゃったようです。
将来の長唄を担う若手の集団ということなので、みんなの期待が大きいのでしょうね。


出演者のプロフィールを見ると、みなさん、すごい環境で育った人がほとんどでした。
おじいさんが人間国宝だとか、お父さんが何世○○だとか、お母さんが○○流の○○だとか、長唄一家のホープのような人ばかりでした。

ほとんどの人が平成10年以降の生まれで、それでいて初舞台は2才の時、などというので、若くても、もうベテランの域に達しているのでしょうね。


演奏曲目は、まずは「供奴」
これは私も習った曲です。軽やかに演奏していました。
次は「秋の色種」
タテ三味線と上調子の掛け合いがとてもきれいな曲でした。
その後は笛だけの演奏。
別世界にいるように美しかったですね
演奏者のお二人も美男美女で、ビジュアル的にも素敵でした。
最後は「勧進帳」
これは私が今習っている曲ですが、私は短縮バージョンですが、こちらはフルバージョンだったので30分以上の演奏でした。
唄と三味線とお囃子の13人の編成だったので、とても聞きごたえがありました。
タテ三味線の男子は、目をつぶり集中して弾いているように見えました。

若者の力を感じました。


常々思うのですが、長唄の世界、とくにお囃子男子のイケメン率はすごく高いですね。
ジャニーズとして活動している人もいるくらいです。
黒髪をぐっと後ろに上げて、身動きひとつせずに黒紋付きに袴で演奏している姿は、ほんとうにりりしくて、かっこいいのです。

また、舞台そのものも、趣向を凝らしていたと思います。
毛氈も普通は赤ですが、藍色にしたり、屏風も曲により金屏風にしたり、白にしたりと工夫されていました。
特に篠笛の演奏の時は、照明も良かったと思いました。

爽やかな演奏会でした。

この日は出かけるときは本降りの雨でした。
四谷駅から紀尾井町ホールまで、雨の中を着物で10分も歩くのは嫌だったので、洋服にショートブーツでしたが、演奏が終了して外に出ると、雨はほとんどやんでいました。


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