都庁をはじめとする高層ビルが立ち並んでいるところ、と思う方が多いでしょうね。
他にも、広々とした新宿御苑も新宿区、ちょいと粋な神楽坂も新宿区、早稲田大学があるところも新宿区、といった具合に、新宿区は様々な顔を持っているところです。
その新宿区の西の方に、「おとめ山」という山があるということを聞きましたが、新宿に山があるとは、ちょっと信じられませんでした。
それなら出かけてみて、この目で確かめてみようと思い、着物友だちのSさんをお誘いして、「おとめ山」に登ってみることにしました。
まずはJR目白駅で待ち合わせ。
目白駅は豊島区になりますが、ちょっと歩くとすぐに新宿区になります。
Sさんは帯の花邑▼で帯作りを学んでいましたが、「おとめ山」は、その花邑の新年会が開かれた日立クラブ▼のすぐ近くにあるということをご存知でしたので、今回のガイド役をお願いしました。
「おとめ山」の住所は新宿区下落合というところで、地図上ではJR山手線と、西武新宿線の間にあります。
目白駅から15分くらい歩いたところにありました。
ここは新宿区立の公園でした。
「おとめ山通り」の標識がありました。
驚いたことに、実はおとめ山は、「乙女」ではなく、「御留」の「おとめ」なのでした。
昔からこのあたりは鳥や獣の狩猟の地で、江戸時代には徳川将軍が狩りをする場だったので、一般庶民は入れないように「止めて」おいたので「おとめ」となったのでした。
ということで、「御留山」または「御禁止山」と書くのだそうです。
公園の中に入ってみると、ここが新宿とは思えないほど、樹々が立ち込めていました。
ほんのり紅葉している木もありました。
ホトトギスの可憐な花。
ここは、江戸時代は徳川家の持ち物でしたが、その後、相馬家というところの持ち物になったようです。
相馬家というのは、相馬馬追いで知られる福島・相馬地方の殿様の家でした。
「山」というだけあって、園内にはアップダウンがあり、広場や池もありました。
かなり広い敷地でした。
こちらは「見晴らし台」です。
高田馬場のビッグボックスや、新宿の都庁、富士大学などが良く見渡せました。
こちらでしばし休憩。
「おとめ山讃歌」というのもありましたよ。
山だと分かる写真はありませんが、体感的には丘という感じのところでした。
大きな木や、深い谷もあり、夏にはさぞ涼しいところだろうと思いました。
ここにはいくつかの出入り口がありますが、あまりウロウロしていると、道に迷って迷子になってしまいそうなほど、広い公園でした。
ということで、次の目的地の薬王院というところまで行くことにしました。
この辺りは坂の多いところでした。
「相馬坂」
「七曲坂」
そういえば、石原裕次郎の刑事ドラマ番組に「七曲署」というのが出てきましたが、「七曲」という場所は実在したのですね。
こちらはちょっと歩いたところにある「野鳥の森公園」です。
やはり新宿区の持ち物。
ここにはいろいろな種類の鳥がいるようです。
園内には池もあり、なかなかシックなところでした。
その後、薬王院に行きたいのに、どうしても場所が分からない。
グーグルマップで調べてみても、急な坂を登ったり下りたりしましたが、なかなか見つかりませんでした。
諦めていたところ、ようやく、お墓が見えました。
そこが薬王院(の裏口)なのでした。
この続きはまた。
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この日の装い。
前日に長浜で買って来た帯▼を早く締めたくて、水色の紬と合わせてみました。
この帯は、七宝模様の名古屋帯ですが、不思議なことにお太鼓部分が二重に見えるように加工されています。
Sさんに見ていただいたところ、それは「比翼仕立て」というものなのだそうです。
なかなか凝った作りの帯で、2000円で買えたのは、ラッキーでしたね。
帯揚げは、以前、Sさんから譲っていただいたものです。
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