先日の謡音読会は、「鉢の木」でした。
ネットで「鉢の木」を検索すると、鎌倉にある和食屋さんのことがトップに出てきます。
そうなんです、能の「鉢の木」というのは、鎌倉が舞台のお話なのです。
こちらは「能百十番」という冊子から拝借した「鉢の木」の舞台です。
よく世間で、「いざ鎌倉へ」という言葉を聞きますね。
それは「さあ大変だ、一大事が起こった」という意味の言葉だと思いますが、その「いざ鎌倉へ」はこの「鉢の木」がオリジナルだったのでした。
謡を学んでいると、身近にある意外なことが、謡(能)から発したということがよくあります。
ここに登場するのは
佐野源左衛門常世
彼の妻
旅の僧(時頼)
などです。
季節は冬、雪の中のお話でした。
寒さに凍える中で、主人公は秘蔵の鉢の木(盆栽)を火に燃やして旅の僧を暖めてくれます。
そして・・・・
こちらは先生からいただいたプリントを拝借しました。
右の方の高崎にあるのが常世神社。
そこの「鉢の木」が3か所に運ばれたというお話ですが、
1は、金沢近くの梅田に梅の木
2は、黒部川近くの桜井というところに桜の木
3は、碓氷峠の近くの松井田というところに松の木があるそうです。
この日は、時間がなくて、最後までいられず、ビデオ鑑賞ができなかったのは残念でした。
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この日の装い。
とても暖かな日でしたので、薄手の小紋にしました。
青い色のさめこもんのような地に、細い線が入っています。
デパートの催事で1000円でした。
帯はろっこやさんレインフォレスト帯。
ウエストの細見え効果があるそうですが、どうでしょうね。
お太鼓に折ジワがあるのは、見なかったことにしてください。
とても暖かい日でしたので、着物の上には、道行で十分でした。
これは先日、「とっておきの着物マルシェ」というイベントで、ワンコインでいただいてきたものです。
ワンコインといっても、安かろう悪かろうではなく、オーナーのお母様がとても大事に着ていらっしゃったという上等の道行でした。
寸法がぴったりでしたし、シルエットもとてもきれいなので、もったいないくらいです。
色々な出会いがあるのは嬉しいですね。
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