今月の謡音読会は「雷電」でした。
これは、菅原道真のお話です。
道真は903年に亡くなっているので、9世紀から10世紀の人ですね。
その人のことはきっと長らく言い伝えられてきたと思いますが、後世になって能になりました。
菅原道真というと、やはり大宰府が思い出されますね。
彼は優秀な大臣でしたが、大宰府に左遷させられてしまいました。
そして大宰府で亡くなりますが、その後、いろいろな人が亡くなったり、天変地異が起きたのは、道真の祟りによるものだと信じられました。
この能の登場人物は、比叡山の僧法性坊(ワキ)と、菅原道真の霊(シテ)です。
法性坊が護摩供養をしていると、道真の霊が表れて、「自分は免罪で左遷されて死んだので、雷となって、恨みを晴らそうと思う」と言います。
そして「朝廷は悪霊退散のため、法性坊を招くだろうが、呼ばれても参らないように」と言います。
法性坊は、「比叡山は天皇の祈願所なので、三度勅使が来たら断れない」と答えます。
それを聞いた道真の霊は、本尊の前にそなえてあったざくろをかみ砕き、寺の戸に吐きかけると、扉は燃え上がりました。
法性坊が消し止めると、道真の霊は走り去ります。
ここまでが前半です。
(アイ狂言が登場)
後半は、内裏で雷神となった道真の怨霊が暴れまわり、法性坊の法力と対決します。
最後は朝廷から「天神」の神号をおくられ、礼を述べて黒雲に乗り立ち去る、というお話です。
この様子は、「北野天神縁起絵巻」に描かれています。
先生が資料を見せて下さいましたが、ものすごい煙の絵でした。
私は、大宰府には2回ほど行きました。
2010年に行った時▼。
この時は、仕事の関係で博多に行き、翌日、大宰府にお参りしました。
2018年に行った時▼。
この時はツアーで北九州を一周した時に、寄ったのでした。
またうちの近くにも天神さまの神社があり、馴染み深いところです。
いつものように、音読をして、最後にほんの少しだけ謡うのですが、配布資料には、謡は横書きに書かれていて、また音の上げ下げが矢印で記されているので、分かりやすくて助かります。
また、今年の下半期の予定表をいただきました。
毎月一回、声を出して読むのが楽しくなってきました。
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この日の装い。
かなり涼しい日でしたので、木綿縮緬の型染着物にしました。
リサイクル着物ですが、リサイクルの割には非常に高くかった着物です。
ただし着るとかなり暑いので、よほど涼しい日でないとダメなので、なかなか着る機会がありません。
帯は、だいぶ前に買ったポリエステル帯。
シンプルな柄なので、重宝しています。
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