2019年8月26日月曜日

國學院大學博物館へ

先日、シルバーパスを使って渋谷から都バスに乗り、國學院大學博物館▼へ行ってきました。


着物友だちから、ここで「浮世絵ガールズ・コレクション」という面白い企画展があると聞いたからです。
ウキウキするような、立て看板がありました。


さっそく中へ入ってみました。


博物館入り口には、かわいいウサコちゃんがお出迎えしていました。
ちょっと「國學院大學」という難しい漢字と、雰囲気とそぐわないような気がするのですが・・・・。


「浮世絵ガールズ・コレクション」は、浮世絵として有名な北斎や広重が描く風景などとは異なり、登場するのは女性ばかり。

それも江戸の美少女から、明治のおきゃんまで。

まずは、版画の工程が展示されていました。
江戸中期ごろには、多色摺りの技法が完成されていたそうです。
このように何枚も版を重ねて、左端のような美しい版画が出来上がります。


次のコーナーでは、浮世絵の見方の説明がありました。
一つの絵(大首絵)からいろいろな情報が分かるそうです。
たとえば絵師の名前、版元の名前、彫師の名前、出版許可年号などもすべて分かるようになっています。


色々なものが展示されていましたが、こちらは当時の大きな手鏡。
これを合わせ鏡にして、髪型やお化粧をチェックしてしたそうです。
なかなか真剣な表情の女性ですね。


私も鏡を覗き込んでみました。
いかに大きな鏡か、分かりますよね。


面白かったのは、当時の女性の間での「おしゃれハウツー読本」とでもいうもの。
「鼻を高く見せるにはどうしたらよいか」
「なで肩に見せるにはどうしたらよいか」
など、現代の女性と同じような悩み相談があり、それの回答も書かれていましたよ。

時代が下り、明治になり、文明開化になると、働く女性も増えてきました。
また浮世絵も化学染料の普及により、とてもカラフルになってきました。
ということで、浮世絵もぐっとモダンになります。

月岡芳年 「東京自慢十二か月」


楊洲周延 「幻燈写心競」


「現世佳人集」というのもあり、令夫人から芸者、女官、教師、女学生などいろいろな女性の姿が描かれていました。
明治23年のものですが、着物アリ、袴アリ、洋装など、バラエティに富んでいました。

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またこの企画展とは別に、常設展も見てきました。

國學院大學といえば、神道で有名ですが、伊勢神宮をはじめとする日本各地にある数多くの神社の模型などが設置されていました。
何やら不思議な世界でしたね。
ここだけは写真撮影が不可でした。

また考古学のコーナーも充実していました。
縄文式土器、弥生土器の展示も多く、はにわもたくさんいて、楽しかったです。

こちらは縄文式。


こちらは弥生式。


お馬さん、かなり大きなものでしたよ。


そういえば、もう何十年も前、中学の教育実習(私は社会科でした)に行った時、國學院の学生と仲良くなったことを思い出しました。

そして、渋谷駅周辺が大工事の最中で、どこがどこだか、まるで分からなくなってしまいました。
いつになったら、工事が完成するのでしょうね。

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この日の装い

江戸っぽく、縞の着物にしました。

これは数年前の初夏に、京都に単衣を着て行った時、あまりに暑くて、駅すぐ近くにあるたんすやさんに飛び込んで、
「旅行中なのですが、なにか涼しい着物はありますか」と頼み込み、2000円くらいで買い求めて、すぐに着替えた絽のポリ着物です。


帯はBerry工房さんの半巾帯をリボン結びのようにしましたが、襟の抜き加減がおかしかったので、写真を撮ったあとに直しました。



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