2019年8月5日月曜日

「The Heart of Kyogen 2019」@渋谷セルリアンタワー

先日、代表的な狂言「附子(ぶす)」の公演があるというので、渋谷のセルリアンタワーの能楽堂まで行ってきました。


こちらはチラシです。
眺めているだけで、楽しそうな様子が伝わってきますね。


能楽堂は、渋谷のセルリアンタワーホテルの地下にあります。
今回は渋谷駅からの近道を通っていきましたが、渋谷というところは名前の通り、谷になっていて、駅は低いところにあるので坂道を上らなくてはなりません。
暑い日には、厳しいところです。


少し早めについたので、ホテルの中を見学。
ひまわりが横になっているような生け花。
なかなか大胆な生け方ですね。


お洒落な椅子とテーブル。
写真にするとパッとしませんが、すっきりしていて良い空間を作り出していました。


お隣では結婚式の披露宴をしていたようです。

さて、能楽堂へ入りました。
私は最前列に席を取りました。


プログラムですが、まずは善竹大二郎さんと、大藏教義さんの小舞でスタートしました。
これは狂言の入門のときに、習う舞だそうです。
お二人の真剣な顔つきが、かっこよかったですね。

舞が終わると、お二人とも急に袂からマイクを持ちだして、ぐっとくだけて、掛け合い漫才のような調子になりました。
狂言の初心者向けレクチャータイムです。
この時点で、お客様はみんな狂言ワールドに引き込まれました。

そして観客6名が舞台に登場しての体験コーナー。
黄色い狂言専用の足袋を履いて、舞台に上がられました。
この足袋は、普通の足袋よりもフワフワ感があるのだそうです。
お二人の先生の見本の通り、「附子(ぶす)」の場面を楽しく演じていましたよ。

その後は「魚説教」という言葉遊びのような狂言がありました。
お経の中に魚の名前をどんどん取り入れる、にわか坊主のお話でした。

休憩の後は、今度は本物の狂言「附子(ぶす)」となりました。
これは何回見ても面白いお話ですね。
一番前に座っていたので、衣装もよく見えました。
太郎冠者の肩衣(で良いのかしら?)に筍の絵が描いてあったのが印象的でした。
主人役の長袴も鮮やかな色で素敵でした。

今年の秋には今回のメンバーで、「能・ソサエティジャパン」という団体の活動として、ニューヨークなどで公演されるそうです。
きっとアメリカの人たちも大笑いすることでしょう。

最後には、観客もみんなで大笑いの練習をしておしまい。
大口を開けて、「わ~、はっはっは」と気持ちよく笑えました。

公演終了後は、出口のところで出演者の皆様が見送りをして下さいました。
ゆっくりとお話して、写真でもと思いましたが、実はこの後は、先月の三味線発表会の打上げがあったので、慌てて退出して、残念でした。

出演者の皆様、厳しい暑さの中、笑いの世界に引き込んでいただき、ありがとうございました。


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