先日、地元のホールで、森下唯さんのピアノリサイタルを聞きました。
森下さんは「ピアニート公爵」と呼ばれているそうす。
実はこの方は、私の友人のご子息なのです。
それで友人にチケットをお願いしたところ、とてもよい席を取っていただきました。
ピアニストの指が、目の前にどーんと見える席でした。
リサイタルは三部になっていました。
最初はベートーベンの曲。
「6つのバガテル」というピアノ曲でしたが、「バガテル」というのは、なんと「つまらないもの」という意味なんだそうです。
といっても、とても優しい雰囲気の小品でした。
ベートーベンもこういう曲を作っていたのね、という驚きもありました。
その後は、アルカンという「超難曲」ばかりを作る作曲家の曲でした。
アルカンは1813年~1888年まで生きたフランスのロマン派の作曲家・ピアニストです。
「エスキス48のモチーフ」という作品で、短い曲ばかりでしたが、とても聞きごたえのあるものでした。
目の前で、鍵盤の上を上下左右に自由に踊る指を眺めていましたが、その技術に圧倒されました。
休憩の後は、またベートーベンのピアノソナタでした。
「ハンマークラーヴィア」というタイトルの曲でした。
最後まで息をつく暇もないほど、素晴らしい演奏でした。
なんといって説明したらよいか分からないほど、超絶技巧の技を見せていただきました。
あの難しい曲を、音符も見ずに弾くのです。
驚異の暗譜力ですね。
いったいどうやって覚えるのでしょうか。
客席からは拍手の波が押し寄せていました。
そして2回もアンコールに応えていただきました。
ちなみにこのピアノリサイタルは「ミクロ・マクロ」というものでしたが、どういう意味を持つのでしょうね。
地元での演奏会でしたので、知ったお顔の方も何人かいらっしゃり、嬉しくなりました。
森下さんの演奏をまた聞いてみたいので、今度は12月のクリスマスバージョンのコンサートを申し込みました。
楽しみにしています。
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この日の装い。
午前中は雨でしたが、次第に止んできました。
それでもまた雨が降るとまずいと思って、ポリエステル着物にしました。
単衣ですが、厚手なので、寒くはありませんでした。
帯は、日本橋きもの倶楽部でいただいてきた、ちょっと落ち着いた雰囲気のものです。
先日、着物の組み合わせを間違えて▼がっくりしたので、今回は全体を青と白と黒にまとめて、すっきりとさせました。
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