2019年11月21日木曜日

市民カレッジ「眠くならない能」1回目

伊勢旅行記の途中ですが、旅行以前のことを忘れないうちに書き留めておきます。

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また市民カレッジの季節がやってきました。
今回は、「金春流能楽講座~能楽最古の流派から学ぶ日本の心~」という講座です。


講師は金春流のシテ方の山井綱雄先生です。
40台半ばで、能楽の世界ではまだ「若造」ということですが、5歳の初舞台から芸歴は40年以上とのこと。
面をつけるのがもったいないくらいのイケメン能楽師です。

能楽というのは、これまで習ってきた中では「650年の歴史を持つ」と思っていましたが、金春流はなんとそれ以前、聖徳太子の時代からあるそうで、となると1400年くらい続いているのですね。

その後、世阿弥の時代になり、金春禅竹という人が世阿弥の女婿となり、能楽の業績拡大に関わったのだそうです。

そして戦国時代や徳川時代には武士の間で愛好されましたが、明治維新により幕府の保護がなくなり、また戦争の影響もあり、時代の風潮とともに新しい境地に入っているようです。

とはいえ、現代の日本人のうち、能を実際に見たことのある人というのは、内閣府の調査では2パーセントとのこと。
やはり敷居が高いと感じる方が多いのでしょう。

そういう状況に対して、山井先生は非情に危機感を持っていらっしゃり、いろいろな多文化との交流を積極的にされていらっしゃいます。

今回の市民カレッジは毎月1回の5回シリーズなのですが、4回目には国立能楽堂での能楽鑑賞も含まれています。


1回目は、能の演者についての説明や、能楽のあゆみについての講義でした。
特に歴史についてのお話は興味深かったですね。
さすがに金春流は最古の流派だと思いました。

先日の白百合女子大学の「能楽茶時」▼の時も、金春流の若い女性の能楽師でした。
いろいろと能楽の可能性を広げていく取り組みをしているのですね。

また、今回の受講者の中には、大昔や、ちょっと前に交流のあった方もいらっしゃり、いろいろと楽しめそうです。

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この日の装い。

11月中旬でしたが、まだ単衣着物でちょうどよいくらいでした。

大和骨董市で見つけた深緑色の紬です。
たしか2500円だったかしら。
お店のお兄さんから「どんな帯でも大丈夫」と言われて買った記憶があります。


今回は花模様の織の帯を合わせました。
たんすやさんの催事で3500円だったかな。


羽織は菊の模様。
これは地元のフリマでワンコインだったと思います。


安上がりで申し訳ないくらいですね。




4 件のコメント:

  1. カンカン11/22/2019

    2%は結構高い数字かと思いました。私も60代になってから初めて見ました。
    すてきな能楽師さんですね。若い方たちが伝統を繋いで行ってくれるのが
    希望ですね。

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  2. 能楽を見たことがある人は2%、歌舞伎は5%だとか。
    若い人でも伝統芸能に興味を持つ方は多いと思いますが、
    それを仕事にするとなると、やはり考えてしまうかもしれませんね。
    すべて自分で手配しないとならないという話でした。
    たとえばシテ方は、出演者のお弁当の手配から、
    出演料の支払いまでご自分でするそうですよ。
    衣装を繕ったりするのも、ご自分でされるとか。
    いろいろ裏話も聞かせてもらっています。

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  3. カンカン11/22/2019

    私のテノール歌手の先生もオペラの小道具も全部作っちゃう工作の天才です。
    芸術家が優遇されない国ですね。

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  4. ふーむ、オペラの小道具も、歌手が作るのですか!
    他の能楽師の方も、小道具はかなりご自分で作っていますね。
    狂言の方は、刺繍がお上手なのでびっくりしたことがありました。
    そういう古典芸術の裏方仕事に関わる専門家もいるのでしょうけど、
    収入にならなくて、少ないのかしらね。
    材料を手に入れるのも大変そうだし。

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