2019年最後の月の謡音読会は、「二人静」でした。
会場の入り口には、可愛いクリスマスツリーが立っていました。
千代田区の九段生涯学習館▼です。
「二人静」は、義経の愛妾・静の亡霊が、菜摘み女に憑いて、二人の静が義経への慕情を舞う、というお話です。
義経の彼女の静さんは、頼朝から逃げるようにして、義経と一緒に吉野に隠れます。
義経の家来の中には、彼女の同行を嫌う人もいたので、義経は彼女を京へ返しました。
その時、静は身ごもっていました。
そして雪の山をさまよってしまいますが、山僧に見つかり、鎌倉へ連れ戻されてしまいます。
そして頼朝の前で、有名な「しずやしず」を舞うのでした。
この能には「吉野勝手」という神社が登場しますが、資料の地図によると、現在の奈良県の南部にあたり、かなり遠いところですね。
この「二人静」には、同じ衣装の静が二人登場しますが、先生のお話では、面をつけて、二人で同じように舞うのはとても難しいとのことでした。
また、同じ衣装を二つ揃えるのも、大変かもしれませんね。
いつものように、最後に、先生について謡を歌いました。
音程が上ったり下がったり、難しいのですが、少しは声が出るようになったかしら。
蛇足になりますが、私は「二人静」というと、両口屋のこちらの和菓子をまず思い出してしまいますね。
ケースがきれいなのです。
それと「フタリシズカ」という名前の、お花もありますね。
さて、これまで九段下の九段生涯学習館で行っていた「謡音読会」ですが、会場が手狭になったのと、なかなか広い教室を予約するのが難しいということで、次回からは国立能楽堂の大講義室で行うことになりました。
新しいチラシをいただきました。
とても素敵です。
来年からは、広い会場になります。
またビデオなどを使用した学習もできるとか。
この会は、毎回一回ずつで完結します。
能のストーリーも分かり、また基礎知識も分かる講座ですので、ご興味のある方はどうぞ。
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