2020年2月3日月曜日

「フレイル」予防講演会

「フレイル」という言葉は聞いたことはありますか?

「フレイル」とは、介護が必要なほどではないけれども、加齢により筋力・体力・気力が弱ったりして、健康ではない状態を言います。
それを予防して、いくつになっても元気に過ごそうという講演会がありました。
「知っておく!からはじめる介護予防・フレイル予防」という東京都が主催のイベントでした。


会場は渋谷駅近くにある「文化総合センター大和田」です。


さすが渋谷区、立派な建物ですね。
以前、ここの伝承ホールで、日本舞踊の舞台を見たことがあります。


会場には大勢の人がいました。
ほとんどは中高年でしたが、中には若い人もいました。
介護職や、行政の人でしょうね。
また区議会議員と思しき人たちが、「招待者席」という最前列に座っていました。


まずは東京都の挨拶がありました。
「高齢期をどのように過ごすか」ということを担当している部署の方でした。
気さくなおばさんという感じの女性でしたので、ちょっと公務員のイメージが変わりましたね。
「フレイルは心身が弱くなること、そしてその時期を遅らせることが重要」という趣旨でしたが、自治体にとってもそういう予防策が必要なテーマとなっているのですね。
一昔前には考えられないことだったでしょう。

最初の講演は、東京都健康長寿医療センター研究所の先生のお話でした。
最近の高齢化の割合を表にして示していましたが、増加率では首都圏が一番高いそうです。(15年間で75万人の高齢者が増加)
高齢者の調査をすると、一般的に、80歳くらいまではなんとか心身の機能を保っていられるようですが、平均すると82歳くらいでフレイルになり、90歳では介護が必要となるケースが多いそうです。
とにかく若い時からの予防が必要ということで、いろいろなチェックリストを示していました。
その結果、低栄養、低体力、社会とのつながりが薄いほどフレイルになる率が高くなるとのことでした。
まずはしっかりと食べ、よく歩いて筋力を付けて、そして他人と交流することが大切だというお話でした。

次は東大の高齢社会総合研究機構の若い研究者の講演でした。
こちらのお話も、前の方とほぼ同じ内容でした。
高齢者の死亡リスクは、
1.社会とのつながりがない
2.たばこ
3.飲酒
4.太りすぎ
の順で高いということでした。
それを防ぐためには、趣味や稽古事、打ち込めることを持って、グループ参加できるようにするとよいとのお話でした。
また運動をするときはグループでしたほうが、一人で黙々とするよりも効果が出るということでした。

どちらの先生に共通していたことは、
○1日一回は外出すること(コンビニや郵便局でもOK)
○1週間に一度は近所の人などと交流すること
○1か月に一回はグループ活動(趣味やスポーツ、研究会参加など)をすること。
とでした。

今のところ私自身はフレイルではないと思いますが、人生の夕暮れ時になっても、好きなことをして、好きなところに出かけるのが一番良い、というので、お墨付きを得たようなものですね。


この後は、3つの地域でフレイル予防に活動しているグループの人たちのパネルディスカッションがありましたが、時間が遅くなるので失礼しました。

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この日の装い。

こういう講演会の時は、地味な着物が良いと思い、大人しい感じの切りばめ小紋にしました。


帯は染めの帯です。


地元の呉服屋さんに、
「ちょっと見えないところにひきつれがあるので、20万円を2万円にしておくから」と言われて、購入した帯です。
どなたか有名な方の染めだそうです。


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