先日、facebookで「三味線で葉加瀬太郎の情熱大陸の演奏をする」というプログラムを見て、聴いてみたいと興味が沸きました。
「七三(なみ)会」という三味線発表会でした。
知合いの方が出演していたわけではありません。
たまたま予定していたことがコロナウィルスのためにキャンセルになったので、出かけてみました。
会場は新宿区の施設で、都営地下鉄の駅のすぐ真上、という立地の良いところでした。
杵屋七三さんという女性の先生と、お弟子さんたちの発表会でした。
多くのお弟子さんが参加されていたので、演奏は午前11時から午後6時過ぎまであったようです。(私は途中で失礼しましたが)
先生はすべての演奏に出演されていたので、30曲くらいを連続して演奏されたのだと思います。
小柄で優しい感じの女性でしたが、すごくパワフルな方だと思いました。
掛け声もとても大きくて、「ヨーイ」とか「イヤッ」とか言うはっきりしたお声が会場に響いていました。
大勢のメンバーを揃えるためには、大きな声は安心しますね。
いろいろな方の演奏を見聞きするのは、ためになります。
今回の発表会では、初心者のお弟子さんをはじめ、ベテランの方、プロの方がたくさん出演されていらっしゃいました。
みなさん、ほとんどが長唄をフルバージョンで演奏していました。楽譜を見ている方と暗譜されている方が、半々ぐらいだったかしら。
お唄やお囃子のプロの方も数名助演されていました。
お弟子さんたちが、三味線のお調子を変える場面では、後ろからプロの方がサポートしていました。
「ジューシーフルーツ」というグループの方も参加されていましたよ。
みなさん、先生やプロの方のサポートもあり、上手に演奏されていました。
「情熱大陸」もうまくアレンジされていて、楽しい演奏でした。
中でも小学生や中学生の演奏は見事でしたね。
難しい曲をしっかりと弾いていました。
若い人のパワーを感じました。
中には、途中で手が止まってしまった方もいらっしゃいました。
きっと頭の中が、真っ白になってしまったのだろうと思います。
見ているほうもドキドキしてしまいました。
普段のお稽古ではちゃんと弾けたのだろうと思いますが、パニックになったのでしょうね。
ちょっと可哀想だと思いましたが、それも良い経験になることでしょう。
こちらの演奏会では、着るものは割と自由な感じで、ほとんどの方は着物でしたが、ワンピースやスーツの女性もいました。
また男性の中には、普通のワイシャツの袖をまくり上げただけ、という方もいました。
またプログラムに載っているお名前が、お弟子さんとプロの方では、フォントを変えてあったので、区別がついて良いと思いました。
いろいろな方の演奏を見ていて、やはり大事だと思ったのは、演奏する時の姿勢です。
三味線を構えて座っているだけで、上手な方は分かりますね。
まっすぐに座って弾くことが、とても大切だと思いました。
この会では、コロナウィルス感染防止のため、入り口ではアルコール消毒をして、マスクをかけて一人おきに座り、そして途中休憩の時には換気をしていました。
そのように細心の注意を払って開催されたので、きっと記憶に残る演奏会となることでしょう。
やはり中止になってしまったら、残念ですものね。
ここの施設は正面入り口は演奏会場に繋がっていましたが、裏は児童公園に繋がっているところでした。
日曜日の午後、お父さんと小さな子供たちが、楽しそうに遊んでいました。
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この日の装い。
かなり地味な江戸小紋にしました。
帯は、着物友だちのKさんから「着物交換会」の時に譲っていただいたもの。
ご本人は「あまり締める機会がなかった」とおっしゃっていましたが、私はこういう黒地の帯は大好きです。
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