2020年3月7日土曜日

勝海舟記念館へ 2.清明文庫

「勝海舟記念館へ 1.小説を読んで」▼の続きです。

さて、池上線の洗足池駅に降り立ちました。
駅から少し歩いたところにある勝海舟記念館▼は、勝海舟の別邸(本宅は赤坂)の隣地に建てられた清明文庫を大田区が買い取り、改修して、昨年、令和元年9月にオープンした建物でした。


ちなみに清明文庫というのは、勝海舟の遺品や関連図書を集めたところで、清明会というところが運営していました。
この建物がとても素敵で、昭和初期に建てられたもので、ネオゴシック様式というのだそうです。
正面玄関にある4本の柱が特徴的でした。
柱には素敵な模様が彫られていました。
当時としては、最先端の建築だったことでしょう。


さて、どうして勝海舟が洗足池近くに別邸を作ったか、という理由ですが、それは明治維新と関係しています。
彼は江戸城の無血開城のため、池上本門寺で西郷隆盛と会談をしましたが、その時、近くにある洗足池を見て、この場所をとても気に入ったそうです。
それでこの地が、別邸として選ばれたのでした。
ここは現在は、大田区立の中学校になっています。


シニア料金で入館しました。


入り口に立つ海舟さん。
身長は157センチくらいだったそうです。
当時としては、普通かな。


無料の音声ガイドを利用しました。
とても分かりやすい内容でした。


1階にはさまざまな資料などが展示されていました。
勝海舟が書いた大量の手紙の他に、着ていた裃や服なども展示されていました。
(こちらは撮影禁止)
「人たらし」と言われた勝海舟が付き合った様々な人との出会いの足跡がありました。
彼は維新後には、徳川慶喜について静岡に行ったこと、慶喜の息子を自分の養子にしたことなど、初めて知りました。
やはり将軍には従順な僕だったのでしょうか。
亡くなる少し前に、庭で撮影したにこやかな写真が素敵でした。

2階は撮影OKでした。


こちらは勝海舟の別邸の模型です。
右上に小さく人が立っていますが、これが海舟のつもりなのでしょうね。


内部は、アールデコ調の造作でした。
清明文庫として利用されていたホールです。


天井もクラシックでした。


ドアの上にあるガラス窓。
小さな飾りも可愛い。


階段の踊り場。


吹き抜けの2階から1階を眺めたところです。


記念館は素敵な空間で、幕末の歴史を学べるところでした。


この後は、勝海舟夫妻のお墓に行くことにしました。

(この項、続きます)

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